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『茨姫』2 ー 2
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「アメリア…?」
私は目を疑った。かつて親友だったアメリアが、私の夫に肩を抱かれ、アメリアの腕には我が子が抱かれている。夫に向けられる冷たい視線に思わず目を背けたくなる。後ろから追ってきた兵士達は私を押さえつけ、強引に後ろに引っ張っていく。
「待って、!私はあの子の母親よ…こんな事をして許されるはずがない!」
私は必死に目の前の夫とアメリア、周りの兵士に訴えた。しかし誰も聞く耳は持たず、夫は呆れた顔をして口を開く。
「なんて女だ、昨日のパーティーをめちゃくちゃにして、それで尚自分がこの子の母親だと虚言まで...」
耳を疑った。私がパーティーをめちゃくちゃに、?それに虚言ですって?私は気力を失った。その後、私は兵士に抑えられながらその場を去った。最後に見たアメリアの顔は、悪意を持って微笑んだ顔を私に向けた。
…気持ち悪い、。