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俺は、3秒前に炎上したYouTuberに転生したらしい。①新しい人生の始まり
なろうのほうでも書いてます。
コピペしました、w
俺はもう死ぬ。
それは、自分でよくわかっている。
俺はとある魔族の中で育った人間だ。なぜ人間と暮らしていないかは、親に捨てられたからだ。
その魔族が住む泉では、18歳になると死ぬという呪いがかけられている。これは昔、この魔族の中の一人が神を怒らせたからだ。
明日が俺の18歳の誕生日だ。明日が来る前に、俺は死ぬだろう。どうせなら寝たまま苦しまずに息を引き取りたい。
「俺は、明日、死ぬ…」
それが寝る前の、最後の言葉だった。
「起きたか」
俺が目を覚ますと、髪の長い人が立っていた。
これは、世が言う神というやつだろうか。
「…」
「お前は人間だろう?」
顔は暗くて見えなかったが、優しい声だった。
「そうですが。」
「お前は死ぬにはもったいない魔力を持っているだろう。」
突然のことに頭が追いつけない中、神は続けた。
「お前には、『普通の人間』として生きてもらいたい。」
「今から、ですか?」
冗談じゃねえよと思いながらも俺は聞いた。
「そう、今から。」
「はあ…。」
「頑張ってね。」
「なっ!?」
急に部屋が光りだした。
―あまりの眩しさに目を瞑った。
「!?」
俺はパソコンの前に立っていた。これが噂に聞く「YouTuber」というやつだろうか。
カメラに映った俺の顔は、俺が知っている俺ではなかった。
(だれだろう…)
そう思いながらパソコンの画面を見ると、
「その言葉はひどすぎん?」
「死ねや」
「差別じゃんw」
という、いわゆるアンチコメントが来ていた。
「俺なにかしました、?」
声も変わっている気がする。
「とぼけてて草」
「録音したからな〜、安心しとけ(^^)」
「お前リスナー嫌いって言っただろ?www」
「忘れたふりしても無駄w」
やっと俺は『転生』したと理解した。
俺の体は何したんだよ?一度理解したかったので配信を切った。
「はああ…」
俺、何したんだろう。ていうかなんでここにいるんだ?俺何歳だっけ?
様々な疑問が湧いてきて、頭の中が疑問符で埋め尽くされる。
「雅人〜!」
知らない人の名前。俺の部屋の扉が叩かれる。
「いるんでしょ?起きてる?」
俺の名前は「まさと」だと理解した。
「起きてる。」
「学校でしょ?行きなさい!」
学校、という言葉に耳を疑った。俺は学校を知らない。場所も、どんなところなのかも、何があるのかも。
まあ小学校で習うような基礎知識は自然と身についていたが。
ふと棚の方を見るとバックが置かれていた。そこには、「3年A組 櫻井雅人」と書かれていた。
バックの中を漁ると、教科書なども入っていた。
「あ、」
机の上に通知表が置かれていた。
そこには「白滝高等学校3年A組 櫻井雅人」という文字と、「担任 木下祐也」という文字が書かれていた。
罪悪感を少し感じながらも通知表を開くと、体育以外は全て2、友人関係以外は全てCというよくいる陽キャの通知表だった。
学校への道なども調べてから向かった。曲がり角が少なく、覚えやすかった。信号で待っていると肩を叩かれた。
「雅人はよー!」
想像以上のテンションに戸惑う。これは朝から聞く声ではない。
「おはよ。」
軽くさらっと返した。そうしたら急に周りが静かになった。
「雅人テンション低っw」
「今日は寒いダジャレないの〜?」
え、櫻井雅人ってこんなやつだったの、?陽キャの中心じゃん…。てか寒いダジャレってなんだよ…?
「あー、先高校行かせてくんね?」
追いかけようとする同級生を尻目に走った。もともと俺は運動音痴なはずなのに、足は速かった。雅人の体だからだろうか。さすが体育5なだけあるな。
学校についてクラスを探し、自分の席も探してやっと落ち着く。
今更だけど雅人本人は何をしてどこにいるんだろうか。もし雅人がこの体に戻ってきたときのためにそのままの状態にしておかないといけない。
(学力って雅人のままなのか?)
一応思考は俺本人だ。学力は下がっているのか分からない。
それにしてもカメラに写った俺はイケメンだった。
キーンコーンカーンコーン♪
1限目が終わる。そして休み時間になる。
人気者の雅人だけあって、すぐ机の周りに人が集まった。
「雅人なんかあった?」
これは言っていいのだろうか。さっきテンションが低かった口実にはなるだろうけど。ていうかみんなは配信見てないのか?
「ねぇ、俺の昨日の配信見た?」
「見てなぁい」
「録画残してないなら見てない」
「昨日塾あったから見てない」
みんな、見てないようだった。そして俺が配信やってることを知っているみたいだった。
「昨日炎上してさ、」
少し苦笑しながら言った。
「ネットニュース探せばあると思うけど。」
「これガチのやつ?」
「まじかよやばくね?」
「だから今日放っといて。」
その後の行間休み、誰も机の周りには来なかったが、視線を感じた。
学力は俺のままで、テストは8.5割くらい取れた気がした。
帰るとき、靴箱に手紙があった。それには丸くて小さい文字で「櫻井くんへ」と書かれていた。昨日名簿を確認したときには櫻井は一人しかいなかったはずだ。
そこで読まずそっとカバンに入れて家に帰った。陽キャだから友達の名前もたくさん覚えないといけない。
雅人として生きろと洗脳されたみたいに俺は歩きだした。
…続く
本文1秒で書き終わりました☆
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