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校内迷子
前回までのあらすじ!( 不定期 )
五井秋穂、不憫な朝↓
寝坊し、通学路を全力ダッシュ中に芋おじに衝突!!
自分の体力のなさを実感しながら高校のある丘の上へ!
ようやく着いたは良いものの、入学式は少し前に終わっていた…!!
体育館に居合わせた校長の話を聞き( ほぼ聞いてない )、教室へと向かった…!!
――
五井秋穂、23…否、15歳。高校一年生。(前世社会人)
只今私は――――――
『っひっっっっっっっろ…』
絶賛迷子になっています。(
あれれれ、高校見学行ったんじゃないの〜???
こういう転生モノって記憶もちゃんと引き継がれるタイプなんじゃないの???(
全く記憶ないんだけど。
それともただ単に私の転生ガチャ失敗しただけってこと????
『え、マジここどこなん。私どこまで来たん??』
もう自分がどこをどう歩いてきたかも忘れてしまった。
サンタ先生(「入学式、大遅刻案件」参照)に教室分かるって言ったけど。
分かってなかったわ。話聞いてなかった。
終わった。何なんマジ。
『うぁぁぁどうしよう』
そろそろいい加減私も疲れてきた時、ふと後ろに気配がした。
「あの、大丈夫…?」
『…大丈夫、じゃないです…』
声をかけてくれたのは、ふわりとした雰囲気の可愛らしい子だった。
しかも、その子も制服の胸元に 入学おめでとう の花飾りをしている。
ほう…??? これは…
「、もしかして…ごい、あきほ…さん?」
ハイ キタ ビンゴ〜!!!! はい勝ち確〜!!!
『あ、はい。五井秋穂です。』
心に反して随分と小さな声だったが、彼女はパッと表情を明るくした。
「良かった〜! さん、私のお隣の席なんだ。」
それじゃあ行こっか! 彼女はそう言って、先へと進み始める。
待って私教室の場所知らない(
『…、あの、』
声を掛けると、くるりとこちらを振り向く。
『教室って、どこですか…』
「…、もしかして分かってない? 一緒に行こっか。」
彼女が一瞬吹き出しそうになっていたのを私は見逃さない(
「あ、そういえば私の名前、まだ言って無かったよね。」
『…確かに。』
でもなんか絶対可愛い名前してそう。もう美人だし。何なん(
「私は 神楽 碧 って言うの。宜しくね。」
『かぐら、あおい…』
彼女の名を、口の中で転がしてみる。
とってもぴったりな名前だ。
『良い名前なんだね。』
そう言うと、神楽さんは 嬉しそうに目を細め、ありがとうと笑った。
「秋穂っていうお名前もとっても素敵だと思うよ。私は好きだなぁ〜」
唐突に名前好きって告白された。うれし(
---
その後、無事に教室まで一緒に来てもらった。
『ありがとう、神楽さん。』
「ううん、全然いいの。」
『…それと、名前だけど。無理に さん 付けしなくていいし、なんなら
名前で呼んで欲しい…なんて。』
駄目だったら良いんだけどね、と付け足す。すると、神楽さんはにっこり笑った。
「分かった。じゃあこれから…秋穂ちゃんて呼ぶね。」
おっふ…(
美女に名前呼ばれるとか私凄くね(
それと、 と神楽さんも付け足すように言った。
「私は秋穂ちゃんって呼ぶ。だから、私の事も名前で呼んで欲しいな。」
おっふ…!!!!(((((
これは呼んでも良いやつなのか!!? 良いのかこれ!!?
『じゃ、じゃあ…急で申し訳ないけど…碧?』
「うん。なぁに? 」
おっふぉん(
『えっ…と、これからも話したい、から、その…』
こんなに饒舌な胸の内とは違い、しどろもどろになる。
これが私の国語力ってやつか。否、コミュ力か。皆無すぎて最早笑えない
そんな私を見ても、真剣に話を聞いてくれている。
なんて良い子なの。お姉さん泣いちゃう(
『仲良く、して下さい…?』
終わった、何で最後疑問形になっちゃたんだろ。これじゃただのダリィ奴で草
でも、そんな心配をする暇もなく、彼女は大きな花が咲いたように笑顔になった。
「うん、私からも、仲良くさせて!」
私、入学式に遅刻するも絶世の美女と友人になる(