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ボーダーの服(日替わりお題)
霧島月那
今日は最近買った白黒の細いボーダーの服を着て娘とお出かけする。娘には青いボーダーの服と娘のお気に入りのスカートを着させる予定だ。今日は娘の大好きなキャラクターのイベントが近くで行われるようだからそれに行く。娘の好きなキャラクターは赤のボーダーの服を着ているので色違いといったところだろうか。さて、そろそろ自分の準備もして娘のご飯を食べさせて行くとするか。
「ママー!今日だよね?」
「えぇ、今日よ。楽しみな人ー?」
「はーい!でもなんでお洋服赤じゃなくて青なの?赤がいい!」
「赤のお洋服はないからごめんね。でも柄は一緒でしょ?お写真も取れたらいいねー」
そう言いながら娘とご飯を食べる。このとき私は娘にあんなことを外で言われると思わなかった。
自分の準備も終えて会場へ向かった。
「ショーをご覧になる方はこちらで受付してくださーい」
会場がショッピングモールの広場なだけあって人は多い。娘はベビーカーの中で今はねている。並んでいるのも飽きちゃうよなーと思ってはいたからおもちゃを持ってきていたがまさか寝るとは思わなかった。まぁこれでショーの途中で寝ることはないだろう。そう思っていると順番が来たので受付を済ませた。受付を済ませて客席に座ると娘が起きた。
「ここどこー?」
「ショーの場所だよ。もうすぐ始まるからね!楽しみだね」
そう娘と会話していた。だが娘は想像もしない発言をしてきた。
「そういえばママはなんで黒のしましまの洋服なの?悪いことしたの?」
「え?!」
ちょっとまって!悪いことってもしかして囚人だと思ってる?!太さは違うと思うんだけどというかいつ囚人の格好を覚えたの?すごいというかやばいというか...ていうか娘が大声で言ったから注目をあびてるじゃん!えっとーなんて説明しよう。
「えっとねーママは悪い人じゃないよ。悪い人はみんなを困らせちゃって警察に捕まっちゃう人だよ。ママは捕まってないでしょ?」
「うん!捕まってない!でも黒いしましまは悪い人が着るんでしょ?」
「悪い人は黒いしましまを着るけど悪い人の着るしましまは違うんだよ。悪い人のものはね線が太いの。あとブカブカなの。」
「そうなんだ~。ママは悪い人じゃないんだね!良かった!」
はぁ焦ったー。ちなみにこのあとのショーは楽しかったです