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メイド・星羅
「失礼します」
わたし_スター・サファイア・ムーン__の家のドアの外から、声が聞こえた。
「どなた?」
「メイド希望の空踏星羅です」
「そらふみ、せいら?」
「はい。今日からスター・サファイア家のメイドとなります」
淡々と返す星羅。
「ちょっとまちなさい。わたしはメイドなど募集してませんわ。だいたい、お城に住んでいませんし、家事くらいできますわ」
「いえ、家事ができないと聞いて、メイドに雇われたのです」
ますます意味がわからない。
「御主人様の妹様・スター・サファイア・サニー様__いえ、レイン・クラウ・サニー様__に雇われました。妹様曰く、『ムーンの料理はまずくて食べられたものじゃない。部屋も汚いし』とのことです。それをたまたま聞いたわたくしが、そのままスカウトされました」
「あなた、何者?」
「ただのしがないメイドです。能力は星を操る程度の能力を持っています。その能力もムーンにぴったりだ、と買われました」
サニーめっ…なんてことを…
「…給料なんて余裕はないわよ」
「給料なんていりません。ただ、住み込みで働かせてほしいのです。屋根裏部屋でもいいのです」
ふぅん…
「まあ分かったわ」
「ありがとうございます。後悔のないように頑張ります」
「後悔はしちゃ駄目よ。反省はしなさい」