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特撮風?!
ハイリスクレッド
ショート・ショートストーリー✍14
ウルトラ風・ヒーロー?
☆
怪獣、大東京に現れるw(`▽´)w
晴海埠頭の朝焼けの光の中に立つ影は、
『怪獣 ガメジラ』
トリトンスクエアの横を通って、勝鬨橋を渡って、東京ドームへ向かってノシノシとズンズンと歩んでゆく。
大東京の真ん中道路上を歩んでゆく、状況把握してない車たちが右から左から前から後ろから、怪獣 ガメジラに追突して破壊されてゆく。
警察官たちが、怪獣 ガメジラを囲み拳銃を発砲するのだが甲冑の様な身体には虚しい程通用しない。
その後方から自衛隊の攻撃を開始する。戦車隊も待機しているのだが
怪獣 ガメジラは欠伸をするかの様に口を開け息を吐き突ける、その口から放たれた放射線火炎が戦車隊焼き尽くした。
原子炉汚染怪獣 ガメジラ
身長:6メートル
体重約:5トン
最高走行速度:時速54キロ
武器:放射線火炎
度重なる地震・津波災害による原子炉の放射汚染水漏れで海底に生息していた古時代恐竜が変異した怪獣である。
☆
多摩川の土手。朝焼けの光の中に立つ影は、オレ。
今日は仕事が休みだ。
休日は早朝にジョギングをするのだ。
突然、早朝のジョギングをする人々が叫びだす
あっ空を見ろ!
(・_・)エッ..?
鳥だ!?
(・_・)エッ..?
飛行機だ!?
(・_・)エッ..?
UFOだ!?
(・_・)エッ..?
隕石だ~!?
(・_・)エッ~?
その瞬間、鈍いブルーの閃光がオレの身体を包んだ!
オレの目の前に鈍いブルーの光がヒトのカタチになって立っている…
「ワタシは宇宙人です。アナタのカラダを借りてコノ星の住人なります、アナタのカラダ中にいる目印は左手中指の青色の石のはめ込まれたシルバーリングです」
とテレパシー?を感じた。
☆
ウルトラ風ヒーロー?
身長:5メートル
体重:300キロ
飛行速度:飛べない
最高走行速度:時速80キロ
ジャンプ力:10メートル
腕力:2トントラックを持ち上げれる
視力:10キロメートル先の美少女を発見できる。
武器:特に無し もちろん!ビームとかは出せない。
まあまあ普通の宇宙人が故郷の星をワルモノ星人に滅ぼされ、故郷の星を脱出し地球にたどり着き、地球人・オレの姿になって、スポーツジムの指導員として生活している。
宇宙人の印として左手中指に青色の石の付いたシルバーリングをはめている。
☆
あまりに、一瞬の出来事だったので夢でも見たのか?
辺りは何事もなかったかのように何も変わっていない。
とりあえずジョギングを続け終えてから帰ってシャワー浴びてテレビをつけると画面いっぱいに怪獣 ガメジラが映し出されていた。
無惨な警察官たち、無様な自衛隊の様子も映ってもいる。
オレの頭のなかにふっとある思いが浮かぶ、怪獣が現れる、宇宙人が現れて地球人の身体を借りる。
まさに特撮・ウルトラ・ヒーローの第一回目の放送のパターンじゃん。
って言う事は、オレは変身して戦わなきゃいけないのか?
この青色の石のシルバーリングはその力を持ってるのか?
え~そんなバカな~いやいや、無理無理、オレにそんな事できるわけないじゃん。
恐る恐るテレビの画面に目を戻すと怪獣 ガメジラは東京ドームへ向かっているとアナウンサーが声を荒げている。
オレは東京ドームへ行くべきなのか思いを巡らせた…
☆
水道橋駅前から後楽園ホールの前を通り過ぎ東京ドームの正面ゲートの前に立たずんでいる怪獣 ガメジラ。
東京ドームの天井へ向かって登り始める、東京ドームはエアードームで天井はある意味フワフワ状態で、怪獣が乗っかってしまえば潰れてしまう。
今日はデーゲームで伝統の一戦G軍vs.T軍の試合開始目前であった。
観客も5万人を越えている。
突然、東京ドームの天井からビリビリ、バリバリと不快な怪音が鳴り響き裂けてゆく。
ドサッっと言う轟音と共に怪獣が東京ドームのグランドに落下してきた。
ぅわ~BIGエッグから怪獣が産まれた~”(ノ><)ノ
観客も選手たちもパニック状態で逃げ惑う。
☆
水道橋駅前から後楽園ホールの前を駆け抜け東京ドームの正面ゲートの前に足を止め立たずんで天井を失ったBIGエッグを見上げる。
結局、オレは来てしまったのだ。
パニック状態でドーム内から吐きだされる観客たちに逆らいながらドーム内に入ってゆく。
無我夢中で走り一塁側ベンチの上に立ちグランド内を見ると、警察官たち、自衛隊員たちは無駄だとわかっているのに拳銃をガメジラへ向かって発砲している。
銃弾は相変わらず甲冑の様な身体に弾き返され逃げ遅れている観客たちへ向かって流れ弾になって飛ばされている。
その様子を横目に、オレは青色の石のシルバーリングに目を落とし青色の石へ問いかける。
ほんとに変身できるのか?
どうすれば変身できるのか?
仮面のヒーローの様に右腕をこうして~左腕をこうして~シャバドゥビタッチヘンシ~ン!フレイム!プリーズ!とか決まりポーズはあるのか?
って悩みながらとりあえず青色の石のシルバーリングのはまった左手を握りしめ天に突き上げながらオレは叫んだ!
!変身っ!!
青色の閃光!
身体に力がみなぎる!
身体がデカくなる!
やったぜ~(o\o)/
鈍いブルーの巨体になったオレが、一応、仁王立ちしている。
☆
天井が失われたBIGエッグのグランドで怪獣 ガメジラと向き合うオレ。
まるで古代ローマのコロセウムで向き合う猛獣と人間のようだ。
しかし、どうやって戦えばいいんだ…
ん~何とか光線とか何とかビームとか出るのか?
右腕と左腕を交差して力んでみる。
やっ!○○光線!
…出ない
やっ!××ビーム!
…出ない
あら~がっかりじゃん。
怪獣 ガメジラは首を傾げながらジリジリとオレとの間合いを詰めてくる。
光線とかビームが出ないなら肉弾戦しかない…
実は、何を隠そう、中学三年生までトラディショナル空手を学んでいた、黒帯なのだ!
ん?何で隠してたかって?
それは…中学三年生以下の黒帯なんて履歴書には書けないからだ。
履歴書に書けない事をあえて表沙汰にはしない?でしょ?
しかし、今のオレは、格闘技見るマニア?オタクなのだ。。
だから、知識はある。
格闘技全般、ボクシング、プロレス、キックボクシング、空手、柔術、MMAの見て蓄えた知識だけはしっかり持っている。
まずは、左拳を顔の前へ右拳をアゴの前にボクシングのスタイルで構える。
ガメジラが首を左へ振り返るかのようにした瞬間に身体が回転して尻尾が横殴りにしなってきた。
狙いはオレの左側頭部、当たれば脛椎が完全に折れていたはずをダッキングでかわす。
すかさずその尻尾が跳ね返るように右側頭部へしなる。
☆
跳ね返ってきた尻尾を若干のバッグステップとスエーでかわすとガメジラは正面に向き直ってきた。
次はオレからだ、左ジャブを打つ!
しかし、ガメジラはなんと頭を振ってかわす、さらに左ジャブ、頭を振ってかわす、左ジャブ、頭を振ってかわす、当たらない…
やけくそで右ストレートを打つ!
それも難なくかわされ、空振りして前のめりに詰んのめったオレのボディへガメジラのぶん回したパンチがめり込んだ。
グッゲ…痛って…
どうやったら攻撃が当たるんだよ…
知識を探る考えろ~オレの頭のなかに激をとばす。
空手か?
伝統空手の飛び込み突きは世界最速のパンチと言われるのだ。
左拳を顔よりやや前へ腕は軽く90度くらいに、右拳は自分の水月(鳩尾)の前へ構え柔らく身体でリズムを刻む。
ガメジラの右側のアゴへ死角から飛び込み突き!
手応え有りだ!さらに飛び込み突きを当て怯んだ様に感じた。
続けて右拳の追い突きを左側のアゴへ当てる!
立て続けに左右の脇腹へ回し蹴りを当てる!
☆
脇腹への回し蹴りは硬い甲冑になんなく弾き返された。
打撃戦では埒があかない…
何処に弱点が有るんだ…
考えろ、観察しろ、あの甲冑の弱点を…
ん?甲冑?
甲冑の継ぎ目は?
関節?
関節技か?
柔術か?MMAか?サブミッション?
どちらにしても腹這いか仰向けの状態に倒さなければならない…
MMAなら、打つ殴る、崩す投げる、絞める極めるが常とうのながれだ。
オレは今一度伝統空手スタイルから、飛び込み突き、右拳の追い突き!で怯ませる。
そのままガメジラの懐に入り込み身体を密着して後方から刈り込む様に左脚を払い体制を崩す、その左脚を右腕で抱え身体を後方へ反らしてガメジラを投げ捨てる。
小股掬いバックドロップ!(`o´)
ってプロレス技じゃん。
後頭部を強かに打ち付けられたガメジラが揉んどり卯って喘いでる、ここで絞めて極めなければ…
しかし、痛いし…しんどいし…オレもエネルギー切れ間近か?
3分間だよなぁウルトラヒーローなら(o!o)
☆
とりあえず仰向けのガメジラに股がる。
マウトポジションから数発のパウンドを落としてからチョークスリーパーを狙って上半身を被せようとした瞬間、ガメジラの口から放射線火炎が放たれた。
熱っ!
危うくオレの顔が溶かされるとだった。
マウトポジションから解放されて立ち上がり体制を入れかえようとする隙にガメジラのバッグポジションからスリーパーホールドを狙って近づいた時に尻尾が振り回される。
当たれば確実にダメージは100パーセントオーバーをしていたはずだ。
ガメジラの口から放射線火炎から逃れ、強力な尻尾が届かないポジションを探さねばだ。
さぁ考えろ~”(ノ><)ノ
☆
攻めてを考えあぐねてフラりと立ち上がったオレ。
グラグラと揺れる感じで立ち上がろうとするガメジラ。
前のめりに揺れたっと思ってた瞬間、ガメジラが飛び込んで来た。
完全に意表を付かれた感じのタックルがオレの腹部へ飛び込んで来たのだ。
そのタックルはまるでドッジボールをキャッチするかのように構えたオレの両腕の中に頭部から収まった。
オレは腹部への衝撃を避けるため無意識に身体をやや左斜めに捌くと右腕の下と脇腹の間にスポッとガメジラの首が収まった。
タックルの勢いに押され後方へ背中から倒れ込む。
その拍子にガメジラの脳天が東京ドームの外野席スタンドへ打ち付けられ、奇しくもDDTの体制となったのだ。
って、プロレス技じゃん。
右腕を抜いて立ち上がろうとしたが、あまりに深く的確にはまった右腕は動かせないほどガッチリと絡まっている。
なんと偶然とは恐ろしい事だ…
しかし、オレはこのポジショニングがベストだと気付いた、ガメジラの口は完全に塞がれ強力な尻尾は届かないのだ。
このままからだとフロントチョークが適切な技だと思い出した。
と言う事は左腕をガメジラの右脇の下から差し込んで右腕手首とクラッチして上半身をやや後方へ反らして絞める極める力の限り絞める極めるでよかったはずだ~(`ε´)
☆
「大丈夫か?大丈夫か?」
闇の中で声が聴こえる、近い距離で声が聴こえる
「君、大丈夫か?」
目を閉じてるのだと気付いたオレは静かに目を開けた
警察官と救急隊員たちがオレの顔を覗き込んでいた。
オレは外野席に腰を下ろして座って気を失っていたらしい
視線を右横へ移すと、まるでオレに添い寝するように怪獣 ガメジラが力尽きて身動きしないデカい身体をひれ伏していた。
…終わったのか?
…エネルギー切れか?
…3分間の時間切れか?
救急隊員たちに抱えられ運ばれながら、オレはどうやら野球観戦に来て逃げ遅れた観客だと思われているようだとわかった。
怪獣 ガメジラを仕止めたなんてまったく実感も無く、ただひどく疲れていた。
言葉さえも出せないくらい疲れている。
そこから再び意識が薄れ身体も思考も眠りに深く引き込まれていった。
小さい頃、聞かれたよね
大きくなったら何になりたい?
ウルトラヒーロー!
なんて言ったかな~(o^-’)b
終り。