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【0話】この遊園地、何かがおかしい【人形だらけの遊園地】
カラフルピーチ様の「人形屋敷」シリーズ。
見てない方はぜひ一度見てから読んでください!
--- 虹桃町 ---
🦖「ひっさしぶりの皆んなでの買い物楽しかったー!!」
🍪「めっちゃ買いました!!」
🐸「お菓子しか買ってない…w」
ショッピングモールを出て、全員でシェアハウスに帰る
🍗「あーもう!エペしたかったのに!!」
🌷「とか言っちゃって!楽しかったでしょ?」
🍗「それは…そう!!」
🍫「素直じゃねえな〜w」
買い物袋を手に歩いていると、道路傍で少女が大量のチケットを配っていた
🐏「なんだろ…ライブとか?」
🍗「あ、こっち来た」
少女は小走りでこちらに近づいてきた
少女「あ…っ!あの!この近くに夜間限定開園の遊園地があるんです!」
少女「もし良かったら…」
黒く長い髪が風になびき、青い瞳が真っ直ぐ俺達を見ていた
白いワンピースを着た可愛らしい少女だった
⚡️「遊園地…か、」
🦊「えー!楽しそうっ!」
皆んな行きたそうにしている
俺も内心行ってみたい…
🍗「え!?遊園地!?行きたい行きたい!!!ねえ行こ!!!」
👓「すっごいテンション上がってるじゃんw」
ゆあんくんの目がキラキラと輝く
よっぽど行きたいんだろうな…
🦖「よし!じゃあ行こう!!」
🐏「やったー!!楽しむぞー!!」
🎸「遊園地なんてめっちゃ久しぶりなんだけど!?」
少女「ありがとうございます…!!」
少女「どうか、《《シアワセを見つけて》》きてくださいね…ニコッ」
その言葉の意味はよく分からなかった
あんなことが起こるまでは……
---
--- カキツバタンダーランド ---
🍪「ここが例の遊園地ですかね?」
大きな門に大きく「カキツバタンダーランド」と書かれている
隅には紫色や黄色の花が装飾として描かれていた
👓「すっごいキラキラしてる!!」
🌷「目がチカチカしてきましたね…w」
ライトアップがされていて、夜でもとても明るい園内だった
🦖「えーと、あ、チケット貰ってるから実質無料なのか…、?」
⚡️「え、これ全部無料で乗れるん?」
🍫「なんか…うん、」
少し怪しい気もしたがせっかくの遊園地だ
🍗「まぁ気にせず思いっきり楽しもーぜ!」
🐸「そうだな!」
俺らは園内に入り、色んなアトラクションを遠目から見た
🎸「…え、なんかおかしくね?」
🦊「だよね、?」
ある異変に気づいたのだ
それは…
🐏「あんなにチケット貰ってる人いたのに、なんで誰もいないの?」
そう、俺ら以外のお客さんが1人もいないのだ
スタッフの人も1人も見当たらない
⚡️「ま、まぁ…もうちょっと行こうや、この先広場っぽいで?」
そして俺らは広場まで行った
見えた人影が2つ
片方は見覚えのある人だった
🍪「え…っ!?」
❄️「…あれ、皆んな!?」
?「ん?るなの友達?」
そこにはるなと金髪で黒いワンピースを着た少女が立っていた
🦖「なんで!?なんでるながここに…?」
❄️「それは…」
---
--- 数時間前 ショッピングモール前にて ---
❄️「久しぶりにコスメ買ったぁ!」
?「めっちゃ悩むし、待ってる方きつかったんだけど〜?w」
学校帰りに友達とコスメを買いに来た
❄️「だってどの色似合うか分からなくて…レナは何か買ったの?」
レナ「ふっふっふ…」
彼女はドヤ顔で買ったものを見せてくれた
❄️「えっと…何これ?」
レナ「何って…どっからどう見ても人形じゃん!」
いや、人形なのは分かるんだけど…
❄️「凄い…ボロボロじゃない、?」
目は取れて髪はボサボサ、服も所々破れており、糸がほつれて綿が少し出てきている
これは…売り物、なの?
レナ「なんかね、女の子がくれたの!「お姉ちゃんにあげる」って!」
❄️「貰ってどうするの…?」
レナ「頑張って直すよ!うち裁縫得意だし…このくらいなんてことないでしょ!」
レナは家庭部に入っていて、裁縫が大の得意だ
というかこの人形…少し怖いんだけど…
レナ「それでね!なんかチケットくれたの!遊園地のチケットだって!」
レナが取り出した2枚のチケット
そこには、「夜限定開園のカツキバタンダーランド!」と可愛い文字で書いてあった
レナ「ねえ行こうよー!勉強も疲れたし、リフレッシュでさ!ね!」
❄️「…そうだね!行こう!」
少し嫌な予感を感じつつ、私はレナとその遊園地に行くことにした
---
❄️「っていう感じ…なんだよね」
🌷「え…なんか、その人形怪しくないですか…?」
レナ「そんな!怪しくだなんて…」
レナは悲しそうな表情をした
🍫「今その人形って持ってたりする?」
レナ「はい!えっと…」
カバンの中をガサガサと漁る彼女
カーン…カーン…
突然鐘が鳴り出した
🍪「え、?どうして急に…?」
レナ「…っえ、」
カバンを漁っていたレナの、その手がピタリと停止した
🦖「…レナ、ちゃん?」
レナ「…、」
レナは何も言わずに顔を上げた
無表情だった
❄️「ぬいぐるみなかったの、?」
るながそう聞いても何も言わないレナ
すると突然
レナ「…あはっ、w」
無表情で笑い始めた
🐸「レナちゃん!?どうしたの急に!!」
何度声を掛けても、その声は彼女の耳には届いていないようだった
レナ「…っ、あははははっ!!!」
レナが笑いながら走って行った
🎸「ちょっ、レナちゃんどこ行くの!?」
⚡️「追いかけるぞ!!」
よく分からないまま彼女の背中を追いかける
着いた先はショーステージだった
レナはステージに座り込む
❄️「レナ…っ!!」
🍗「危ないるなっ!!」
レナの元へ行こうとするるなを、ゆあんくんが止めた
❄️「何で…っ!?」
🍗「なんか行ったら駄目な気がしたから」
冗談には聞こえなかった
るなも察したのかその場に立ち尽くす
〜♪〜〜♪
🐏「何これ!?音楽!?」
突然園内に鳴り響く音楽
`また1人 また1人♪`
`誰かが来たなら 門を閉めて♪`
👓「門を閉める…?まさかっ!!」
振り返った時にはもう遅かった
門は閉じられ、出れなくなってしまった
`遊びましょ 遊びましょ♪`
`お人形達の楽園で♪`
レナ「あはははははっっ!!!!」
笑い出すレナの周りに人形達が現れる
🦊「こんなの…っ、儀式じゃん…っ」
その瞬間人形達は消え、レナの身体が変形する
❄️「レナ…っ!!!」
❄️「レナーっ!!!!!!」
るなの悲痛な叫びは届かず、レナは巨大な怪物へとなってしまった
`シアワセなんて ありもしないよ♪`
`あなたもお人形にしてあげる♪`
音楽が止まった瞬間、俺らは門の前に飛ばされた
🌷「…やっぱり出れません、」
鍵がかかっているのか、出ることが出来ない
カーン…カーン…
また鐘が鳴った
太陽がいきなり出てきて朝になった
そして、地獄のゲームが始まった__。
`***開園の時間***`
『開園の時間』
特定の人形が動く。プレイヤーを見ると殺しにかかる。歩くことしかできない。
おつなこ!!