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はなこと物語 (6) スミレと菜の花
すみれとなのかの百合小説です。
できるだけPG12にはならないようにしましたが、やばかったら制限つけます…
「ふんふんふ~ん♪」
今日、私は近くのショッピングモールへ買い物に行く。
お気に入りのワンピースを着て。
「あっ、澄玲じゃん。奇遇なのだ」
この子は菜乃花。私の幼馴染みだ。
「どこいくの?」
「ショッピングモール。まさか澄玲も…?」
「うん!一緒に行かない?」
「行くのだ」
やったー、菜乃花と一緒に行ける!
今日はラッキーデイだ!
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「そこのお嬢ちゃん、可愛いね。僕とお茶しない?」
うわナンパだ…というか、私たち未成年だし。
それよりも、菜乃花に関わる変なやつは離れさせないと。
`菜乃花と一緒にいる権利は、私にあるんだから───`
「すみません、正直ナンパ嫌いなんですw それじゃ」
「あ、えっ待って」
私はお得意の毒舌でナンパ野郎を遠ざけた。
「ありがと。さすが澄玲なのだ」
やっぱり、好きな子に褒められるのがいちばん嬉しい。
私はささっと買い物を済ませて、帰ることにした。
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「ねぇ、菜乃花の好きなタイプって何?」
「?!えっと、明るい人…なのだ」
明るい人か…
私は次の日から、菜乃花に明るく接するようになった。
「澄玲、なんか変わったのだ…」
「今の澄玲もいいけど、わたしは前の澄玲も好き…__なのだ__」
菜乃花のその言葉に、私は顔が熱くなるのを感じた。
「ありがと。菜乃花に好かれたくて…性格変えたの」
「そっか。でも、そんなことしなくても、わたしはもう澄玲が好きなのだ。」
「えっ…?」
百合かなこれ。