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1話
この世には二種類の人間がいる。
まずは普通の人間。特に何もない、どこにでもいる平凡な生き物。
そして『能力者』だ。
能力者はそれぞれ、能力を持っている。
炎を操るもの、水を操るもの、虚空からモノを作り出す者まで・・・
しかし能力者は全人類の人口の3%ほどしかいない。
それに能力を悪用する者も多い。
なので異端視され、迫害される。
危険視される能力を持つものは、管理され、管理されていない者は捕獲対象にされる。
その能力者を捕まえる機関を「|軍団《ぐんだん》」と言った。
とある能力者がいた。その能力者は『空間操作』の能力者で、その能力を使って軍団から逃げていた。
世界中を飛び回ったその能力者は、他に出会った能力者を数人連れて、悪い能力者と軍団を抹殺することにした。
その軍団の名前は「|X《エックス》」。
軍団から現在、最も危険視されている能力者集団である。
【今後出てくる専門用語解説】
能力者・・・一人一つ、能力を持って生まれてくる人間。能力が後から開花する場合もある。
軍団・・・能力者を取り締まる、警察のような機関。能力者への迫害が酷く、能力者からは嫌われている。
危険度・・・能力者の実力や能力を加味したうえでつける段階評価。
下からD→C→B→A→S→SS→SSS→Uと付けられる。D,Cの能力者は軽く管理されるレベルで、危険視はされていない。