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4話 滴る血と辛い過去
寝起きの反応がかわええ♡血が美味しそう…。
「なぁ。」
れるは話しかける。昔助けてくれた#名前#に、少女に恩返しがしたかったん
やろな…。ちょっと交渉するか。
「なぁ。」
「なんでしょうか?」
「れると取引せん?」
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私には何も与えるものはないのに。
「どういう取引でございましょうか」
「簡単やで」
そう軽く笑う彼に信頼を寄せる。
「れるが#名前#を守る代わりに」
「守る代わりに?」
話は私を守る代わりになんだろうか。
「毎日血、くれへん?」
「え?」
私の血美味しくないのにっ!どうしようっ!あれ、血ってどういうこと?
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あーあ、混乱しとる#名前#かわええ♡
「簡単やで。れるは#名前#を守る。でもそのかわりに血を貰う。そういうことや」
れるヴァンパイアやからなー。毎日赤くて美味しいものがないとアカンのに…。
「わかった。でもちゃんと私のこと守ってね?」
うっ…、上目遣い可愛ええで♡今すぐ手錠つけてしまいたい…。
「ちょっと血、貰ってええか?」
#名前#は頷く。
「じゃ、遠慮なく♡」
カプッ…、待って!めっちゃうまいねんけど!もっと欲しいなぁ♡
「ぃ゙…、 」
少し痛かったんかな?
「大丈夫か?」
「うん。」
待って!普通にかわええ♡今までの辛そうな笑顔は一瞬で変わる。ニパァァァと
効果音が付きそうな笑みにすこし堕ちる。
「血、美味しかったで♡」
耳元で軽く囁く。お礼の気持ちだったが彼女は軽く赤面しとる。
「家来るか?」
「いいの?」
#名前#は聞く。まるで私は必要?と聞く子猫みたいに。軽く目をうるませ助けを
呼ぶ。大丈夫♡痛いことはしいひんから♡
「なぁ、」
れるは問う。
「過去、教えてくれへん。」
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私の過去か。つまんないよ。
「いいよ。」
私は自分の過去を話すよ。君だけに、私が信頼した一人の少年に。
「私の家は昔は仲良かったよ。でもね、私と妹で遊んでいる時に妹が泣き
出しちゃって。」
私は少し辛くなる。
「私は何もしてないよ。ただ妹が躓いて転んで痛くて泣いただけ。それなのに
お母様達は私を見捨てた。長女だから何でもできると言われてた。私は期待に
応えようとした。」
私は辛い、でも泣かない。そう誓った。
「でもさ、意味なかったよ。学年一位でも、全部が完璧ではないといけないと。
この世の中完璧なんて無いのに可笑しいよね。」
私は完璧を目指そうとした。それが間違いだったのかもね。
「私が妹を泣かしたことで大きく変わったんだよ。」
私の家は昔は仲良かったのに。
「最初は監禁ぐらいだったよ。」
これでもヤバいと言うだろう。でも大丈夫だ。
「でもさ、次第に暴力へと変わった。この傷も追い出される前につけられた。」
でもね、私だってされたいわけじゃないから。
「最後にお母様は『今まで育ててくれてありがとうございます』と言えって
言ってきたよ。でも平等な愛は与えられなかった。だからかな、私が君を
助けたのも。」
「え?」
私は助けた理由を説明する。
「同じような境遇の人を放って置けなかったんだろうね。自分には得は
ないのに。」
あぁ、つまらないだろう。私のこんな過去、聞いてもらう時間が無駄だったん
だろう。
「れるは…、 」
助けてくれて幸せなんでしょう。私はそのせいで不幸になったよ。元から
だけど。
「#名前#と会えたから嬉しいで!虐めから解放されても、嬉しくなかった。
#名前#が虐められるん見ると辛かったんや。」
私は必死に言葉を探す。でも彼は謝った。
「助けれんくってゴメンなぁ…。」
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