公開中
【第四話】真っ直ぐな道とはなんですか?
私達は寮に戻りそのまま会話をせずにお互い寝た。
ー全校集会ー
光:「皆さん夏休みまで後ちょっとなので明後日中間テストをします!」
みんな:(え…急に?)
ーそれから数日ー
雫:「なんの準備もせず当日になってしまった…」
桃華:「大丈夫!雫の妖刀があったらイケるって!」
雫:「経験の問題なんですけど〜」
ー船で移動中ー
光:「こちらが今回の《バケモノ》がいる無人島で〜す!」
雫:(なんでこの人はこんなにテンションが高いんだ?)
光:「それではみなさん今すぐ無人島へレッツゴー!」
学園長がそう言うと私達は無人島へ放り出された。
雫:(え!?待て待てこれ空から落ちてるんですけど〜!)⇐高所恐怖症
私が空から下の方まで落ちていくと聞き慣れた声で「危ねー」と聞こえた。
桃華:「雫危なかったね」
雫:「そう言えばこれチーム戦なの?」
桃華:「ちょっとちゃうよ〜普通に今回は《バケモノ》がいる無人島で何個かのチームに別れて生き残る中間テストだよ〜」
雫:「やべっ聞いてなかった…」
桃華:「私と雫は…」
雫:「まさか味方?」
桃華:「安心して!**`敵`**だからさ!」
桃華がそう告げ終わると急に桃華が攻撃を繰り出してきた!
雫:「あぶなっ!?桃華何しちゃってくれてんの?」
桃華:「だって〜敵なんだも〜ん」
雫:「だからって!?」
私達が大声で言い合っていると。
春真:「クソBBAこいつは連れてくぞ〜」
桃華:「あ!まてクソガキ!雫はその妖刀で私と戦うんだよ!」
春真:「聞こえませーん」
桃華:「この…」
桃華:「なら力ずくで奪い返してもらうわ」
春真:「雫って言ったか?」
雫:「あ…はい!」
春真:「俺は今からあいつに追いつかれないように時速90kmで走るからしっかり掴まってろよ?じゃないと落ちるから…」
雫:「は、はいわかりました」
桃華:「雫まって〜勝負しようよ〜」
春真:「行くぞ!」
雫:「はい!」
こうして私達はそこのチームだけの拠点に帰っていった。桃華は諦めて違うところに行ってくれたからなんの問題は無し。と思われていたが…
雫:「あ、あの〜」
春真:「なんだ?」
雫:「拠点ってここですか?」
春真:「...............」
春真:「ま、まぁそんなことはいいじゃないか?」
雫:「もしかして方向音痴ですか?」
春真:「そ、そんなことないぞ」
そう今私達は道に迷っていた…
雫:「どうする?」
春真:「えぇい!こうなったらもう自然に堂々と《バケモノ》倒しに行こ!」
雫:「え〜やだ〜」
春真:「拠点は俺の方でなんとかするからお前は戦っててくれ」
雫:「そういうことなら〜お任せ!」
雫:「あ…ごめんちょっと抱えるね」
春真:「は?」
雫:「行きまーす!」
春真:「お前話聞いてる?」
ー移動終わりー
雫:「春真さ〜わかってなかったかもしれないから言っとくけどさ、さっき後ろの方で桃華の気配が近づいてきてた。」
春真:「お前マジカ…俺でも気づかなかったぞこりゃ戦闘狂の桃華も気に入るわけだ」
春真はやれやれという顔をしながら私に問いかけてきた。
春真:「お前種族なんだ?この学校に来たって言う訳だったらなってるんだろ?俺も言うからお前も言ってくれよ」
雫:「え〜仕方ないな〜いいよ〜」
春真:「それで、それで?」
雫:「私の種族はカミです!(厨二病っぽいからあまり言いたくない)」
春真:「もっかい大きな声で!」
雫:「だから私の種族は**神**です!やべっつられて言っちゃった…」
春真:「え!?神ってあの?」
雫:「あの」
春真:「お前ガチか〜はぁ、こりゃ桃華が気に入らなかったらおかしいか〜」
雫:「桃華がどうかしたんですか?」
春真:「お前桃華のこと知らないの?」
雫:「はい」
春真:「お前らバディー何だよな?」
雫:「一様そうですね」
春真:「桃華は戦闘狂なんだよ…」
雫:「それがなにか問題でも?」
春真:「問題大アリだわ、だってこの中間テストが終わるまでお前のことを追いかけてくるかもしれないんだぞ」
雫:「そいうことならご安心を!妖刀で桃華をぶった切りますから!」
春真:「お前まじかよ…」
雫:「なんで引くんですか!」
春真:「龍相手に妖刀で切るとか引くだろ普通に」
雫:「それで春真の種族は?」
春真:「半霊だ」
雫:「半霊って半人半霊の半霊?」
春真:「あぁ」
雫:「ごめん私お化け無理`NG`なんで2m離れてくれますか?」
春真:「いや生きてるから!?俺まだ生きてるから!」
雫:「冗談ですんだらよかったけどガチで幽霊は怖いから無理!」
春真:「そこはゆっくりなれさせてくれればいいから」
雫:「そういうことなら…わかった」
雫:「まぁそんなとはいいとしてこれからどうしますか?」
春真:「お前急に人格変わるじゃん、とりあえず《バケモノ》倒しに行くか」
雫:「人格変わるのは納得しないけど、わかった」
そうして私達は桃華が来ないように気をつけながら《バケモノ》を倒しに行った。
雫:「もう流石につかれた〜」
春真:「俺は全然行けるけどな」
雫:「ちょっと休憩しよ〜」
春真:「いやお前は休憩しといて、俺は休憩時間がもったいないから《バケモノ》倒してくる」
雫:「わ、わかった」
春真がそう言うと暗い森に一人で《バケモノ》を倒しに行った数分経つと春真が行った方向から春真に似た気配が私に近づいてきた。
雫:「もしかして**春真**?」
春真「そうだよー春真だよ〜だからちょっと出てきて」
そこで私が出ていきそうになると私は気づいた。
雫:(春真ってそんな口調だっけ?まぁ妖刀片手に持つか)
私は妖刀を片手に持ってそこから出た。
雫:「!?やっぱり!そうだよね!**桃華!**」
桃華「チっ、バレちゃーしょうがない」
桃華:「せっかく春真に似させてたのに〜」
雫:「確かに似てたかもだけど口調が似てなかったよ」
桃華:「そっか~でももういいや雫と戦えるし」
雫:「もう戦ってるもんだと思うけど?」
桃華:「これは序盤の序盤だよ!」
桃華:「行くよ!本気で!」
雫:「!?」
雫:「力、強!?」
桃華:「龍だからね!」
ー30分後ー
桃華:「はぁ、はぁ、ちょっとそろそろ倒れてくんない?」
雫:「そ、それは無理だねはぁ、はぁ」
私達はいと休みもせずに30分間ずっと戦っていた。その時…
春真:「お前らなにしてんの?」
雫:「春真逃げて桃華体力バケモン!」
春真:「それは知ってるけど…俺からしたらそれについていけてるお前がバケモンだと思うわ」
桃華:「確かに雫私にスピードについてきてる…これはもっと興味が…」
雫:「ごめんこれ以上私に興味を持たないでもらえますか?普通にきっしょい…」
桃華:「も〜おぅ雫はツンデレだな〜」
春真:「きっしょいほどにニコニコしとる…」
桃華:「おいクソガキ今引いたな?」
春真:「普通これ引かないやついんの?あいつの顔見てみ?」
桃華:「雫〜そんなことないy…」
ー桃華視点ー
クソガキにそう言われ私は話してるところで雫の顔を見てみたそしたら…
桃華:「え…なんちゅう顔をしているの?(冷静)」
雫:「お前がキッっっっっっショいことを言うからだろ?」
桃華:「なんか口調がお荒れしておりますよ雫さん…」
雫:「あ?誰が口調おかしいって?(低トーン)」
桃華:「ひぇ…」
春真:「これなにも知らない人から見るとカツアゲみたいに見えるww」
雫:「とりあえず桃華もう一戦行っとく?」
桃華:「いいね」
春真:「そんなに元気がいいなら《バケモノ》を倒してくれ…」
雫:「まぁ一瞬で決めるからさ…ね!」
春真:「はぁ〜仕方ねえなタイムリミットは?」
雫:「3分で!」
春真:「はいはい〜」
桃華:「なんでこんなに連携が取れているんだ私よりも連携が取れている気がする…」
雫:「ほっ!」
桃華:「あぶなっ!?」
桃華:「急にですか…」
雫:「春真がはかってる時点で始まってるんだよ?」
桃華:「性格悪…」
雫:「桃華よりはましかな〜」
桃華:「…私`キレちゃったから`」
雫:「大丈夫!私は`キレてないので`(煽り)」
ー雫視点ー
こんなに本気を出していいなんてホントラッキー!だわ〜私!
ー桃華視点ー
まじかこれでも無傷か〜はぁ…雫に効く攻撃はあるのか?本当に興味深い!
ー雫視点ー
もう2分半かそろそろ終わりにしよ…まさか毎日の徹夜修行がここで約に立つとは思わなかった…
雫:「春真!これ相手を失格にさせてもいいんだよね?」
春真:「あぁいいんだぞ!」
雫:「それなら…桃華!もう終わりにしよう!ありがとうまたテストの後で!」
桃華:(どういうこと?私は中間テスト一位だったんだよ?そんな私を雫が?できるわけ…は!まさかだけど雫は命に関わるぐらいのことをして私を強制的に船に転送させようとしてる?確かにルールには言ってなかった…雫君はほんとに頭がずば抜けてるね)
雫:(多分桃華はもうわかってるはずだから絶対にこの一撃で決める!)
次の瞬間あたりはとんでもない光で覆われた…私が次見たときには桃華が居なくなっていた…
雫:「春真!成功したよ!」
春真:「マジカ!?お前そこに気づくなんて天才だよ!」
雫:「それほどでもないこともあるかもしれないけどやっぱりない!」
春真:「長すぎて聞き取れてなかったすまん」
雫:「ところで春真拠点は見つかった?まさか《バケモノ》だけを倒しに行ってないよね?(圧)」
春真:「もちろんじゃん!見つけたよ拠点!」
雫:「おぉ!早速だけど案内してくれる?」
春真:「もちろん!」
ー数分後ー
雫:「あの…春真さん次はどちらに?」
春真:「......確かあっち?だった気がする」
気のせいかな?私なんか前にもこんな似たやり取りをした気がするな〜?
春真:「迷子になっちゃった…」
雫:「え?まじで?」
春真:「まじで」
雫:「マジ?」
春真:「まじ」
雫:「.....................」
雫:「だれか真っ直ぐな道を教えてください」
春真:「申し訳ないんですが…真っ直ぐな道とはなんですか?」
雫:「意味知らないの?」
春真:「申し訳ないけど、うん…」
雫:「私達人生おわた\(^o^)/」
春真:「ほんとにごめん」
次回:【第五話】破壊だ、破壊、破壊で前に進め!