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No.2ヒーローは、今日も空を舞う
えーっと今回は謎に意味が分からない終わり方をしました。
なのでお名前を入れるところに
「ショートくん」「ツクヨミ」のどれかをいれてくださいお願いします
「っ、おらっ……!」
目の前で暴れる|敵《ヴィラン》、『|victory《ビクトリー》』に、俺は羽を突き刺す。
今は朝の7:38。通勤ラッシュで人も多い。
このままだと、下にいる人たちに危害が及んでしまう。
早くやらないと…っ、
ちなみに下には、チームアップで一緒に来たファットさんとエンデヴァーさん、
そしてショートくんとツクヨミがいる。
エンデヴァーさんが、「下にいる人たちを避難させたら俺も向かう」って
言ってたから、せめてそれまで耐えなきゃ…
そう内心では思っているんだが、思ったよりも手強くて自信がなくなってくる。
攻撃力はあまり高くないんだが、いちいち風で飛ばして来て面倒くさい。
しかもこいつ、意外と防御力が高くて羽がほとんど効かないのだ。
「っち、くそっ…!!」
「はぁぁっはっはぁ!!!やはり俺の前にはNo.2も無力!!!」
そう高々と叫んだかと思えば、さっきまでは見せなかった攻撃を打ってきた。
奴の手から、熱波が噴き出す。
「ぅあっつ…!!」
羽に火が付いたのが分かる。
頭に‶あの時‶の荼毘の表情が浮かびながら、もう一度羽を刺す。
刺さった手ごたえを感じた時だった。
|敵《ヴィラン》の背中から、こいつに似た小さな生き物が三匹。
っ、なんだこれっ…ハイエンドみたいな能力…っ、!
「はっはっはぁ、あるじさまの前にはおまえもムリョク」
一匹がそう話す。
まぁ、せいぜい分身だ。トゥワイスみたいならすぐ…
そう思った時。
victoryの後ろにいたやつが、俺めがけて何かを打った。
見るとそれは、小さな針のようなもの。
なんだ、このくらい避けれ…
……どうやら、俺は油断していたらしい。
次の瞬間には、目の前に無数の針。
よく見れば、小さな針の中に所々太めの針がある。
やば、さすがに避けれな…っ!
ぐさっ、と、体に痛みが走る。
すぐさま体に目をやると、ヒーロースーツには血が。
というか、羽にも刺さりまくっている。
まぁ当たり前に、俺は地面へと落ちていった。
あぁ、これ…終わったかも。
せっかく、エンデヴァーさんが任せてくれたのに…
「おぉ!?ホークス!?!?」
覚悟していた俺に降りかかるのは、とてつもない痛み…ではなく、
聞き馴染みのある声。
覚悟していた痛みは感じなくて恐る恐る目を開くと、目の前には
ファットさんが。
「ホークス!?え、なんでそない血まみれになっとんのや!!!」
「すいま、せ…敵の、こせいで…やられ、て」
辛うじて説明したのだが、説明できているのか…それすらもわからない。
とにかく、声を出すときも息をするときも体中が痛かった。
しかも今気づいたが、多分あの太い針には毒か何かが入っていたのだろう。
息がしにくい。
「なるほどな、…エンデヴァー!!上の奴頼んだわ!!俺はホークス
連れてく!!」
「!?お、おぉ、任せろ!!」
エンデヴァーさんのそんな焦った声が、意識の遠くで聞こえる。
「ちょ、ホークス…死ぬなよ!?」
「は、は…こんなん、で、しぬわけ……でも、すいませ…おれ、もう
むりそう…っす、」
暗くなっていく視界に、ファットさんの心配そうな表情が映っている。
__「ちょ、ホークス!ホークス!!!」__
そんな声を最後に、俺の意識は途切れた。
---
「……__ん、__…?」
目が覚めると、目の前には見慣れない天井。
消毒液っぽい匂いからして…びょー、いん…??
「……ここ、「ホークス!!!!」っお…!?」
次の瞬間、隣から声が。
右を見ると…そこにはショートくん、そしてツクヨミが。
左をみれば、エンデヴァーさんとファットさんが。
「え……えぇ、?」
いきなりヒーロー大集合で、理解が追い付かない。
そもそも、なんで病院…?
記憶を探るけど、それらしいものは見つからない。
「…ホークスは、敵によって大怪我を負った。その時に打たれた毒によって、
怪我をした時の記憶だけないらしい」
とツクヨミ、
「…あんま無茶したら、親父が…」
とショートくん、
「ホークス…何をやっているんだ」
とバチギレエンデヴァーさん。
「うわ……なんかごめんなさい…」
「全くだ。」
全然許してくれる気配がなくて、思わずもう一度謝る。
とにかく…俺がミスって、めちゃくちゃ迷惑と心配かけたことだけわかる。
この中で、一番俺のことを心配してくれてたのは。
「# #、ごめん…心配かけて」