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第一話 ルリ・ウォロ①「初対面」
初投稿!宜しくお願いします〜
ある時、突如空から“落ちてきた”少女がいた。
「……ここはどこ?」
少女は何も覚えていなかった。
ただ一つ、覚えていたのは……、
「私は……ルリ」
……自分の名前だけだった。
「そこで何をしているのです?」
声をかけられて、ルリはびくりを肩を震わせた。
振り向くとそこにいたのは商人らしき男だった。
「私はウォロ。あなたは?」
「……ルリです」
「ルリさん」
ウォロと名乗った男はルリをまじまじと見た。
「随分ハイカラな格好をしていますね……中々見ない顔立ちですし……どこから来られたのですか?」
(……この人、すごいグイグイ来るな……)
「どこからきたかも、……何も覚えてなくて……記憶がないんです」
「……ほぉ?」
ウォロはルリの言葉に目を細めて、ポツリと呟く。
「……面白い……」
何が面白いのか、ウォロは深い笑みを浮かべた。
「──ルリ。私と……いえ、ワタクシと一緒に来ませんか?」
衣食住は保証しますよ、と言うウォロ。
……怪しすぎる、とルリの本能が告げる。
だが体は抗えずにぐぅ〜とお腹を鳴らす。
「……あ」
「決まりですね!」
ウォロはそれはそれはいい笑みを浮かべ、「こちらですよ」とルリを手招きした。
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「さぁどうぞ!美味しいですよ〜」
ウォロに導かれたのは、古びた古屋だった。
そして今目の前にあるのは……美味しそうな匂いを放つパンだった。
毒が入ってたりしたら、という心配をしなくもないが……空腹のほうが勝ってしまいパンをパクリ。
「……!美味しい」
「それは、よかった」
ウォロはニコニコと微笑み……を浮かべ、ルリにいう。
「服もボロボロですし、着替えますか?」
ウォロはどこからともなく男女兼用らしき服を取り出した。
「あちらに着替えられる部屋があるので」
そい言ってウォロが指したのはのれんのかかった部屋。
「あ……じゃあ、有り難く着替えてきます……」
ルリはのれんをくぐり着替えを行おうとする。
同時に心の整理もする。
(……色々急展開すぎる……)
頭が追いつかないが……ウォロは、“いい人”なのだろうか?
でも記憶もなく見知らぬ地なので、とりあえず一番最初に会った人を信じるしかない……それにパンはちゃんと美味しかったし……。
(とりあえず着替えよう)
そう思いながら着替えた。
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「着替え終わりました」
ウォロのいる部屋に戻るとウォロが座布団に座り出迎えてくれた。……なんだか緊張感のある空気だ。
「よかった。サイズは少し大きいですか……けれど似合ってますよ。……ではルリも座って」
「あ、はい」
ウォロに促されてルリも座布団に座る。
「ーーでは、本題に移ります」
「……!はい」
……一気に空気が重くなった。
「……ルリは
--- 《《`アルセウス`》》 ---
というポケモンを知っていますか?」
--- ……ここからルリは堕ちていく。 ---