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Black tulip
実話を詩っぽくしてみました。
貴方は知らない。
同じ部活の同級生が、貴方に恋慕の情を抱く事。
有り得ない程鈍感な貴方は、女心に気付かない。
貴方だけ、気付いていないのは。
もしくは、知った上で接しているのか、
僕には理解出来ない。
貴方は知らない。
同じ部活の同級生が、貴方に告白しようとしている事。
そんな勇気も出ず、他の同級生に相談していることも。
二人きりの空間を、僕達が維持している事は、
貴方も、彼を好く貴方も、
知らないと信じたい。
貴方は知らない。
同時に二人の異性に思いを寄せられている事。
一人は貴方の身近な人で、二年を共に、
もう一人は貴方の後輩で、一年を共に過ごした。
貴方は直に、
どちらかを選択せざるを得ないだろう。
優しくて、素直で、面白くて、時々見せる笑顔が愛おしい。
僕らを射貫くその目で、何人もの人間を虜にしたやら。
これは一体、どう責任を負うのだろう。
貴方は知らない。
僕が、貴方に恋心を抱いている事。
今、この胸ではっきりと、貴方への「好き」を実感している事も。
貴方の事が、頭から離れない事も。
貴方も、彼を好く貴方も、
知るはずが無い。
貴方は知らない。
僕が、貴方を憎んでいる事。
貴方が投げ捨てた恋の種を、今拾って育てている。
切れない程、太く伸びたツルを、
責任を持って、
貴方が切って。
貴方は知らない。
僕が、この感情を自己完結させようと試みている事。
憎らしさも愛おしさも、全て心の箱にしまいたいのに。
生長したツルが、何度も何度も蓋を突き破る。
花を咲かせる前に、
除草剤を撒いて。
貴方は知らないよね。
僕が、末期の恋の病を患っている事など。
もう遅い。ハサミなんかじゃこのツルは切れないよ。
だけど、貴方は何も悪くない。
この花を果実に育てる事が出来るのは、
この世でただ一人。
貴方だけ。
詩?に初挑戦しました。
たっぷり考察してください。(あなた何様だよ)
全部にヒントが詰まってますのでね!
解説↓
https://tanpen.net/blog/a0139b48-b674-4351-9704-1dd5f469eaef/
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