公開中
【意味怖シリーズ】ハムスター
直球に言うと、私は全くモテない。
男性運や容姿に見舞われない私には、恋人なんて無縁の存在だった。
その上私は早くに親を亡くしているため、実家にも人影はない。
だからと言ってずっと一人暮らしだと生き物の温もりが足りなくなってくる。
だから私は5匹のハムスターを飼うことにした。
全員目がクリクリしていて、とても可愛かった。
家に来た時こそ怯えていたが、しばらく経つとすっかり慣れたのか、
回し車で遊んだり、仲間と戯れたりしている。
とても愛らしくて、毎日の世話が楽しくて仕方がなかった。
しかしある日、5日間の出張が入ってしまった。
かなり大事な仕事の上、周りに頼れる人もいないため、
お皿にご飯を山盛り入れて家を出た。
出張から帰ってきて、私は真っ先にハムスターたちの様子をみた。すると、
ハムスターが1匹いなくなっていた。
脱走の形跡はない。出張前にケージを開けた覚えもない。
ああ、私の管理不足のせいで…一体どこへ行ってしまったんだ…
幸いにも、他の4匹は餓死することもなく元気だ。
あの子のためにも、この子達はしっかり育てないと…
解説
出張中に不運にも姿を眩ませた一匹のハムスター。一体どこへ消えたのか…
ところで、ハムスターが絶食して生きていられるのは、たったの2日程度だそうだ。
いくら山盛りに入れたとしても、5匹で5日は持たないだろう。
そういえば、ハムスターには共食いの性質があるそうだ。
…ここまでいえば気付いた人も多いだろう。
そう、消えたハムスターはずっと檻の中にいる。
彼らの寝床の奥にある骨に、早く気づけるといいが…
こんにちは!「読書が好き🍵」です!
意味怖シリーズ第三弾となりました!
さて、今回はいかがだったでしょうか。
実は今回の話、とある掲示板の方に教えていただいた話なんです!
とても面白いですよね!これぞ「綺麗な花には棘がある」ですね!
普段は可愛らしい見た目だからこそ、その反抗に気付けない…
考えたら怖くないですか…?
今回教えてくださった方、ありがとうございます!
皆様からもアドバイス等があれば、是非教えてくださいね!
それではまたどこかで会いましょう!