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夜に会いに行く
あなたとはなかなか会えない。
親が許してくれないから。
私は全部親に決められてきた。
友達も、習い事も、恋人も。
全部私のためだと言うけれど、私はこんなこと望んでいない。
嘆く私の前に、あなたは現れてくれた。
いろいろなところに連れて行ってくれたね。
大きな時計塔や、うさぎのいる森や、フナが釣れる川に、一緒に行った。
嬉しかった。
「ずーと一緒だよ!」
あなたの言葉に、私がどれほど救われたか。
でも幸せは長く続かない。
親に、あなたのことがバレてしまったから。
「うちの子をたぶらかすなんて…!」
「警察に突き出してやる!」
やめて!やめてよ!
彼は私を助けてくれたんだから…
それから彼は来なくなった。
『ずーと一緒だよ!』
そう言ってくれたあなたはもういないんだ。
『考察』
最初は『あなた』だったのに、『彼』に変わっています。
それは異性として意識し始めたことを意味し、主人公は"コイゴコロ"を抱いているということです。
最後はあなたに戻っていますが、これは「ずーと一緒だよ!」といってくれた『あなた』がいなくなってしまい、別の人のようになってしまったことを表しています。
こんな感じで書きました。