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雪にありがとう
寒い冬、少しホッとするお話です。
身も心も温まる「ありがとう」。
「ママ、なんでゆき…ふらないの?」
朝の天気予報で雪が降らないと知り、がっかりしている5歳児。
今月、12月に入ってから何回も言っている。そして、決まって私はこう言う。
「あ、もうすぐ幼稚園のバス来ちゃうよ、早くお支度しよ!」
髪を結い、制服を着させ外でバスが来るのを待つ。それにしても今日は一段と寒い。
「ママ」
「ん?寒い?」
「こんなにさむかったらゆきふるかな?」
「わからない。なんでそんなに雪降ってほしいの?雪で何するの?」
「ママとゆきだるまつくりたい…」
その言葉で目を覚ましたような気がした。
確かに、最近は衣替えとかサンタさんの代わりにプレ…んんん!
とりあえず、お金が必要だから夫と相談してシフト増やして、疲れて寝ちゃってた。
だから最近ぜんぜん遊べてなかった…
「あ、バス来たね。行ってらっしゃい。」
娘を乗せたバスが見えなくなるまで見届けた。
その後すぐさま家に入り、もう一度天気予報を見て、雪が降らないか確認する。
その日を境に、娘と毎朝決まった時間に天気予報とにらめっこする日々が続いた。
ー12月25日ー
「ママ!見てみて!」
「ん…あ、サンタさんからのプレゼント…?よかったn((((((くーーー」
「ちがうよ!おそと!」
まさかと思い勢いよく起き上がる。
カーテンを開けると、外はあたり一面真っ白な雪に囲まれていた。
「おそといきたい!ゆきだるまつくりたい!」
「よっし!パパも起こしちゃえ!」
「俺はまだいいよー…」
そう言いながら起きる夫を見て、軽くスキップする…娘が真似してスキップする。
こんな幸せな時間をプレゼントしてくれたのはサンタさんかなー…なんて。
Merry Christmas、幸せな時間をありがとう。
これ、本当はクリスマスに書いたんですけど出さなかったやつです。
こんな適当で申し訳ないです。また、ファンレターを数多くくださる方にも申し訳ありませんでした。最近は塾三昧という形で、投稿するのにも精一杯で…申し訳ないです。
ですが、投稿したときは欠かさず送ってくださるファンレターがすごく嬉しいです。
皆さん、「ありがとう」。