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ド屑
なんでみんな私にしたがってくれないの?
《《わたし》》は、待ったをかけた。
まぁ、ちょっとは考えたけど。
馬鹿な女。
まんまとかかった。
だから、わたしは言った。
「あなたはわたしに従ってくれるの?」
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私、#私#は、女の子に声をかけられた。
思わず振り返ったら、
「あなたはわたしに従ってくれるの?」
と聞いてきた。
私に、そう聞いてきた彼女は、目を細めた。
私は思わず、
「従わない」
といった。
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まんまとかかった馬鹿な女かと思ったら
「従わない」
そう言われた。
だから何だよ、自分から振り返ってたというのにね。
ちょっと考えて言ったら
お望み道理の結末って?
なんでなんでなんでなんでなんで
「なんでなの?どういうつもり?
なんでなんでなんでなんでなんで」
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私は、こういった。
「単純な話よ。従えって脅してくる奴に従う奴なんていないもの。」
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はぁ...、
なぁんだ、そんなもんか
「|ド屑《死んで?》」
まぁそういうもんか、|そういうもんだ《そんなもんか》
きっとそうだ、違いない。
まぁ、そう言うもんかそういうもんだ
きっとそうだ絶対に...
まぁ、そういうもんかそういうもんだ
きっとそうだ違いない
言い方を変えれば...落とし込める
きっとそうだ...|違いない《誓いないが》
違いないよ、絶対。
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踵を返した彼女を引き留めようと、待ったをかけた
逃げられることを知っていたから、ちょっとためらった。
だが、確かにためらったのだ。
なんだかなぁ、なんだかなぁ。
こういうことをしたいわけじゃない。
そう思ったからだ。
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待ったをかけられた
ちょっと、止まろうかためらった。
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なんだなんだなんなんだ。
貴方はわたしのなんなんだ。
わたしは言った。
「....だから、だから、|こんなこと《従うなんて》、望んでないっ...!」
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なんでなんでなんでなんでなんで
なんでなの、どういうつもり?
従わないっていうのは。
やっぱり...
「黙って私に従って」
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「え?」
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「黙って私に従って」
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「嫌だ。」
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「黙ってわたしに従って、君に一切の拒否権ないよ?黙ってわたしに従って。」
従え従え従って...
ね?
「お願いお願いお願いお願い
黙ってわたしに従って、黙ってわたしに従って。
従え従え従って従え従え従ってって言ってんの。」
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私は背筋がゾッとした
もう、従わなきゃいけないのか?
諦めないと、、、|逝けないの《逃げれない...》?
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ずっとわたしに向かって放たれる女の声は、徐々に小さくなっていく。
「お願いお願いお願いお願いお願ぃお願ぃお願ぃぉ願ぃぉ願ぃ...」
But End
今回はなきそさんの、
ド屑を小説化してみました。
いま、ド屑ってコミックス化してるみたいですね。
私1巻持ってますけど。
でも、今回は全く違う世界線で描いたし、1144文字しかないので、これをコミックス化するには、もっと世界線や伏線を張らないと、1巻にも行きませんな
みんな、 ‘わたし,に気付くかな?
それではまた、いつか