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第二話 禁断区域「ネフィストーラ」-レイニティでの普通とは違う冒険譚!
「みんな_【禁断区域ネフィストーラ】のことは知ってるね?」
とても険しい目で言うルアの言葉を聞き、大魔法使い&特級魔法使いの面々は顔を見合わせ、冷水が体にかかったときのような驚き方をしている。
_禁断区域ネフィストーラ。誰もが知るような有名な場所。
一般人は立ち入ってはいけないとされている。
_大昔、今から5000年ほど前。ネフィストーラにある魔王城にいる魔王軍たちの動きが活発になっていた。
魔物は暴れまわり、人々は食糧不足に苦しんでいた。
それを収めたのが古の魔法使い...その時における【賢者】たちだった。
その圧倒的な力で魔王軍を鎮め、結界を張った。そして、自ら眠りについたという。
彼らはこう残した。「_またレイニティが危険にさらされた時、力の強い誰かが起こしに来るのを待っている。その時は、全力で助けよう。」と。
...まさか、ネフィストーラになにかあったのだろうか。
そう思っていると、ルアが話し始めた。
「...近年、ネフィストーラの結界の力が薄まってきているんだ」
「!!」
それを聴いて、皆、険しい顔をする。
「ということは、結界が破れるときが近いということなんだね」
ウィルが言う。それに、ルアが頷いた。
「そういうことだ。だから、結界補助をしている賢者に会いに行きたいところだが...あいにく用事があるそうで、会えないんだ。」
「え、じゃあ...」ウィンが呟く。
「きっと、"あそこ"に行くんだろう」サンダが言う。
「..."あそこ"に行くって...正気!?」ムークが叫ぶ。
「この際仕方ないと思う...!"あそこ"..."伝説の島"に行って古の魔法使いを起こすんだよね...!」リムカはまっすぐルアを見て言う。
「そういうこと。本当に申し訳ないが、その手しか思い浮かばないから」ルアはそういった。
"伝説の島"とは、古の魔法使いたちが眠っているとされている島だ。
古の魔法使いたちの魔力が周囲に漂っているため、ランクが高い危険な魔物がうようよいる。
でも、この際本当に仕方ないと思う。リムカもルアに同感で、その手しかないと思っていた。
「でも、正確な場所はわからないよね...」クリスがそう呟いた。
「そこが一番の問題ですね」リエがクリスに同意した。
...え?正確な場所がわからない?そういえばあの夢で_
『その...地図、使えば...行きたい所、分かる』
というようなことを言ってたような...
「あの!」リムカははっとし、叫んだ。みんなの視線がリムカに集まる。
「それなら、この地図を使って!行きたい場所の位置がなんでもわかる【幻想創造地図(イマジナリィマップ)】を使えばわかるはず!」
「...まって。なんでそんなもの持ってるの」ルアが相変わらずの冷静な声で問いかけてきた。とても真剣なようだ。
「え、えっと...拾った。」言いづらくてつい嘘をついてしまった。でもこの際仕方ないと思えっ...
「...そう。ちょっと見せてくれる?」
「あ、うん」ふう、隠し通せた...?
「...本当に凄い。色々と分かる。」ルアは、フシギなその地図を見ながら言う。
「...!あった。ここだ」ルアは地図のある部分を指差す。
そこには「伝説の島」と書かれていた。
閲覧ありがとうございます!
今回、色々と出てきましたね。【禁断区域ネフィストーラ】。どうやら魔王城があるみたいです。
次回、主人公たちは"伝説の島"に行くようです。どうなるのでしょう...?
次回をお楽しみに!では!ばいりむ!
次回予告:第三話 伝説の島へ