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転生級の事態が起きたら、苦労もありつつ幸せになりました。【後編】
まえがき、あとがきに代わるような日記を後日投稿します!
(ただでさえ投稿速度が遅いのに、まえがきとか書いてると更に遅くなってしまうので…)
前後編合体版も投稿予定です!
誘われて始めた歌い手グループが、結成してから数ヶ月が経った。
そりゃそうだという感じだけど、世界はそう甘くなく、イージーウィンなんてものはない。
正々堂々、コツコツと動画の投稿、小さなライブハウスでもライブ活動、そして色々な方からの信頼を積み上げて行くしかない。
まぁ、グループに入ったからって能力が変わるわけではなくて。
むしろ自分の歌の実力、ダンスの実力の低さに勝手に仲間と比べ、打ちのめされた。でも、グループのメンバーはめっちゃ個性があって、一緒に配信してるのも、動画撮ってるのも楽しい。それに、それぞれのやり方でリスナーさんを楽しませてようとしていて、動画を1人のリスナー目線で見るのも面白いことに気がついた。
最近、生活は大きく変わった。大物歌い手などだと、忙しくて配信が少なくてもリスナーさんは付いてきてくれる。それは、サボっても良いっていう意味じゃなくて、信頼があるから。
言ってしまえば自分達ははじめの一歩をやっと踏み出したくらいのグループで、沢山配信して「好きだな」「面白いな」「推したいな」と思わせないといけない。そのキッカケを少しでも増やそうと、毎日誰かしらが配信をする様にしている。グループの時間、タイミングに合わせてるからバイトの数は減った。
それでも、誰かを幸せにするため、そしてこの仲間達と夢の舞台に立つため。最近はお茶を投げてくれたり、スパチャをしてくれる人もソロ活動時代より大きく増えたと思う。
どうなったって夢は変わらない。
生活は変わったけど、性格や能力は変わらないわけで、どんな所にいても、どうしていても、自分は自分なんだ、このグループはこのグループ。僕らは僕らなんだと思えた。
これから忙しくなってくると…思う。それでも変わらずに、全力前進、自分は自分で頑張っていこう。
これから絶対にこの夢は捨てない。
いつか世界でも愛される様なグループになってやる。
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〜数年後〜
「絶対勝つぞ!」
『お〜!!!!!!』
あと数分で|夢の舞台《東京ドーム》に立つ。
座席は見事に……sold out。
結成9周年を迎える少し前、チャンネル登録者が爆発的に増えた。
キッカケは、普段の生配信でふざけて「1週間リレー生やるか!」って言ってたら、本当に200時間近くのリレー生をやっちゃった事。調べても自分達より長い時間リレー生をやったグループは見当たらなかった。
そこからテレビに出たり、どこかとコラボさせて頂いたり、イベントのお誘いがあったり……
言ってしまえば、かなり人気者になった。これは自分達の実力、思い、願いで掴んだものだ。
でも、もう結成から9年と3か月程経っていた。少し前まで正直東京ドームは無理だと思ってた。就職も考えた。
結成9周年に発表した東京ドームライブ。前から自分は「東京ドーム満員にする!」って言い張ってたから、それを見たメンバーがサプライズ発表をしてくれた。その時、涙が溢れた。東京ドームに立てる嬉しさもあったけど、ただ伝えるのではなく、サプライズで伝えてくれるようなメンバーの優しさにも。
改めてこのリーダーに付いてきて、このグループにいてよかったと思った。
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東京ドームライブが終わり、初めて日本を出てライブをした。
5大ドームツアーや海外ツアーだってした。
47都道府県全て回り、多くのリスナーさんと会った。
今までやっていた事が忙しくてできなくなったり、辛い事があったりもした。炎上が日常茶飯事だった時期もあったし、挫けそうになったりだってした。でも、何度だって壁を乗り越えてきた。
これは、このグループのメンバーでいたから乗り越えていけたのだと思う。
多分1人じゃ耐えきれなかったし、支えてくれる人がいなかったら色々あってもっと早く死んでた可能性だってある。
今、グループでこの世に残されたのは自分1人。
メンバーは…………自分より先に逝ってしまった。
30歳くらいで叶えた念願の東京ドームライブから……約70年が経っていた。
世界中に幸せや楽しい届けられただろうか。トリコにできただろうか。
|あっち《天国》に行っても、転生しても、メンバーと一緒にいたい。
また、こうやって歌い手をやっていたい。
どうなってもいいから、またあのメンバーで笑い合っていたい。今世の様に上手くいかなくてもいいから。
「それは転生の絶対条件ですからね。」
そっと神様に告げた。
どこからともなく包み込むような、暖かい笑い声が聞こえた気がした。
神様が願いを聞き入れてくれたかな。それとも、過去の自分達かな。来世の自分達かな。
自分は微笑みながらゆっくり目を閉じた。
めでたし。
END.