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No.1恋愛
1話完結シリーズNo.1は恋愛です。
「よっ、|陽真《ヨウマ》先輩!あの...明日って空いてますか?」
「...空いてるけど?」
バイト終わりバイト仲間から話しかけられた。
(名前は確か...|宮《ミヤ》だっけ?)
今日は12月24日、つまり明日はクリスマスだ。
「えっと、あの、言いづらいんですけど」
「...うん」
「明日バイトさくらちゃんと私なんですけど、さくらちゃん風邪引いちゃって...良ければさくらちゃんと変わってくれませんか?」
申し訳なさそうに手を合わせて陽真に向かってそう言ってきた。
「あぁー...ごめんやっぱ少し忙しいかも知れない」
さきほどの言葉をすぐに撤回する。
「やっぱそうですよね...明日はクリスマスなので友達とかとパーティーありますし」
(グハッ)
友達なんていない陽真はその言葉が精神ダメージに繋がる。
「私の勝手な事情ですみません!」
頭をペコッと下げるバイト仲間には申し訳ないがリア充にあげる休日なんて俺は持っていないのでしょうがない。
「あっ、俺今から用事あるから先にあがるね」
「あっ、はい!お疲れ様です!」
「うん、お疲れ様」
そう言いながら手を降って裏口のドアを開けながら出ていく。
用事なんて無い、帰るための言い訳だ。
(さーて今日もコンビニで値下げされたおにぎりでも買うか)
そんなことを考えながら歩く。
「あの!」
宮の声が響く。
「私がもし明日陽真先輩とデートに行きたいって誘っても...ダメですか?」
「えっ、はあ?」
一瞬陽真の思考が停止する。
(夢か!?夢なのか!?)
「えっと、あの...さっきのはバイトの話は陽真先輩とクリスマスはバイトでもいいので一緒に居たくて!」
頭が宮の言葉に追い付かない。
だけど、決まった返事は一つしかない。
「...いいよ」
「えっ?」
「デートも一緒に行くし、バイトも変わるよ」
陽真は照れながらも陽真はOKをだす。
「はい!」
そう言って二人は手を繋いで歩き始めた。
「ふふ、陽真先輩これ夢じゃないですよね?」
「夢だったら俺は悲しいから絶対覚めないなぁ」
「私もです!」