公開中
こわれちゃう
これはある恋する自分に自信のない乙女の物語
中学生になって1か月。着々とクラスになじみ始めたある日、##は気づいた。
--- ##、あの人のことが好きだ。 ---
窓際に座るあの人。友達と喋ってるあの人。手を挙げて発表しているあの人。全部好きだ。
あの人はずば抜けて格好いいというわけでもない。じゃあなんで、、、
これが一目ぼれというものなのか。##にはわからないけどきっとそうなのだろう。あの人とは、小学校が別だったこともあって、会話は少なかった。##は遠くから見ているだけなのに恋をしてしまった。
---
その日から、あの人から目が離せなくなった。無意識にあの人の後を追っていた。
--- あの人のことをもっと知りたい。 ---
それから数週間経ったある日、席替えのくじを引いた。緊張した。だってこのくじであの人と仲良くなれるか決まる気がしたから。
結果はあの人の右斜め2個後ろだった。近くもないような、遠くもないような。けど、この結果に後悔はしていない。だって、あの人との距離が縮まったから。あの人と、初めてちゃんと会話した。あの人の、目を見て。心臓の鼓動があの人に聞こえるんじゃないかと思うくらい大きく鳴る。顔が真っ赤にならないように必死に冷静を装った。いや、冷静を装えてたかはわからないけれど。
---
あの人を好きなのは明らかだったけど、もし、何かの間違いで付き合えたとしたら。もし、何かの拍子で嫌われたとしたら。どちらにしろ##が耐えられるか分からない。そう考えれば、今の関係性が一番いいのかもしれない。けど、あの人のことが好きだ。好きで好きでしょうがない。この気持ちは、どうすればいい?その日の夜は、寝るのが遅くなってしまった。けど、一晩中考えたこともあって、納得できる答えが見つかった。
--- あの人は、私の推しだ。 ---
あの人は高嶺の花。私は落ちこぼれ。
ステージ上できらきら輝くアイドル。ファンサをもらおうと必死なファン。
似ていると思った。きっとこれが答えなんだ。そう思おう。そう思わなくちゃ。
そうじゃないと、
私がこわれちゃう。
今回は恋愛もの(?)に挑戦してみました。初めてこの手の小説を書いたのでかなりぐちゃぐちゃだとは思いますが、、、
このお話は片思いで終わりましたがいつか両想いになるお話も書こうと思っていますが、まだ先になりそうです。特に書くことがなくなったのでこの辺で終わりにしておきます。