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水葱
水葱は綺麗な女の子だった。
そして上品で誰に対しても優しかった。
要素が揃いに揃っているため案の定みんなから人気があり友達も多かった。
勉強もでき、運動もできた。
完璧な女の子だった。
彼女は休み時間によく本を読んでいた。
イメージ通りだった。
次の日は祝日で学校が休みだった。
複数人のクラスメイトが彼女を目にした。
あの美貌に綺麗な紫のドレスを身に纏っていてよく目立っていた。
すれ違う人すれ違う人が皆振り返って彼女を見た。
スタイルが良く少し巻かれた茶髪が紫のドレスとよく合っていた。
彼女の隣には金髪で背の高い男が立っていて楽しそうに話している。
クラスメイトは驚いた。
翌日、学校に行くと彼女はまだ来ていなかった。
少しすると先生が教室に入ってきて朝のホームルームが始まった。
彼女は今日は休みだと伝えられた。
そして彼女はもうこの学校には来ないことも伝えられた。
クラスメイトは驚いた。
もしかしたら彼女はクラスメイトに見られていることに気づいていたのかもしれない。
彼らは見てはいけないものを見てしまったようだった。