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タイトル適当につける訳にも行かないな。と思ってかっこいい言葉を探したはいいけど、この物語に全然合ってなくて、結局タイトルはこんな感じよ。
ふぁっきんぐびゅーてぃふる
味見の愛では愛じゃないんだ!!
今日も一日何があったのかも詳しく分からず、ロボット人間みたいな私は学校を終えた。いつの間にこうなったのか、教えて欲しいや。小学校の頃は能く燥ぐ子、中学校の頃は一軍の静かな子、高校の私は?もう何もかも無いみたいだ。生きる意味とか、私が考える意味とか、無さそうだ。嘘ではなく、真面目に。だって無いんだ、、これってキョムカン?って呼ぶのだったっけ。ストレスなんて、ひとつも溜まってないのにおかしいや私。
私、終わりかもしれない。今、学校が終わって家のベランダにいるんだ。この階は14階。私、終わりかもしれない。と思いながら風に当たっていた。
、、まだ違うのは知ってるんだ。そう思いながら、なにか踏み台はないかと探した。
すると、なにかの声が聞こえた
「何、やってるの?」その声は甲高く、誰もを魅了してしまいそうな声だ。だが、少しアニメ声?
いや、理想的すぎる声な気がしてきた。それもこれも振り向けばわかっていくことか。
え、?これって髪、染めてる?いや違う。何だこの髪。しかも体もすごく細いし、、なんだ?人間味が感じられない。
「自己紹介、遅れてしまいましたねっ!私の名前は、花野音|《ハナノネ》あいです!辛い心に助けを差しのべる、AI、ロボットの類ですっ!」
ほう。だからだったのか、少し不自然なところがあったのは。難しいな。AIがこんなに進化してるとか普通思わないよ。遠目に見たら人間だしさぁ、、
「ちなみに!初めましてのあなたはどんな辛い思いをしているのですかっ、、?」
その声はすごく聞き取りやすく、まるで自我があるような声だ
「あぁ、私?私に悩み、無いかもしれないことだよ。私の全ては無いかもしれない、って。」まぁAIなんだろ?どれだけ打ち明けても、かまわないと思う。
「そうなのですか、、!それは辛いですね!自我がはっきりとしないような感じなんですか?」
「あは、そうかもしれない」
私は少し狂い始めるように、ほほ笑みを浮かべる。
「無理に笑わなくても、良いんですよ?」
「そんなこと言われても、馬鹿馬鹿しくて笑っちゃうだけだから。」
そうなんだ、こんなにもこんなにもこんなにも
「何が馬鹿馬鹿しいん、、ですか、、?」
「人生、かなあ」
「ん?それは違いますよ」
「何か、おかしいところはあった?私ってどうせ馬鹿馬鹿しいんじゃないの?」
「だって貴方は!助けを求めることができた!!じゃないですか。」
あれ?違う。なんで誰にも悩みを言っていないのに、このAIは私のところに来たのだろうか。おかしいな、おかしいな。
「そうじゃ、、無いのですか?」
「誰が、AIに来て欲しいなんて言ったのよ。」
「貴方の、お母様ですね。子供にはなにか悩みがあるようだ、と精神科医に告げられたそうなんです。」
あ、クソ親だ。気付きやがって。気付きさえしなければ、このよく出来たAIは私のところには来なかった。と思った。
「私の親が、勝手に言ったのかも。私に悩みなんてないよ、ってことにしてくれない?」
「でもでもっ、、貴方の悩みを解消するためにいるんですよ!私!!少しでいいんです。頼ってみませんかっ、、?」
「気にしてないから。気にして、ないから。」
このAIは。どれだけ冷たくいえば済むのか。済むわけないなぁ、、AIだし。どうせずっと話しかけてくる。何が悩みを解決だ、って話よ。
「そうでしたか、、迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ないです。これからは、あまり遠く距離を取るようにします!!」
あぁ?最近の、AIって、凄いやん。これって、セリフ決めって人間がやってる?それとも声?こんなハイレベルなことAIに言われるとか、、
と思うと諦めも着いてきた
「AIさん、もういいよ。普通に、喋ろ」
「良いのですか!?改めて!花乃音アイが全力を尽くして、サポートいたします!」
「花乃音あいさん。緊張しすぎて名前も聞けてなかったよ。ごめんね、アイさん」
「《あい》などの呼び捨てでも全然良いのですが、どういたしますか?」
「アイさんがタメ口にしてくれるなら、私も呼び捨てで喋るけど、、」
「私、ですか?コホン、、これからはタメで行くねっ!よろしく、なんて呼べばいいとかある、、?」
「私?そっか名前、田中かなだよ。いいづらいと思うけど、、」
「ふふふ!AIに読みづらいとか、無いから大丈夫です、だよ!」
「ほんとに、AIじゃないみたいなんだね」
「良く、言われるよ。まぁ私のマスターさんが、たくさん研究して創ってくれたからね!」
「世の中もすごいこっちゃだ。私が小学生?の頃は多分こんなの無かったよね。」
「そうだね!私みたいに体もほぼ完璧な人間ってなったらぁ、最近だね。ほんの最近!」
「最近かぁ、」
「そう!だからねっ、、本当はかなちゃんは、私が正常に機能するか、って実験?のテスト患者でもあるらしいんだよね。。」
「へぇ、役に立ってるんだ。私って。」
「まぁよく言うとね!、、でも万が一私の機能がおかしくなったらさ、、?私のマスターに伝えて欲しいの。はいっ!これ、AIが出すにしては古いけど、電話機だよ!これがないと素早く繋がらないらしいんだよねぇ〜、、なんでだろ?」
いきなりたくさん喋ってきたので、ちょっと驚きながらも、私は会話を続けた
「あい、ありがとう。うれしーよ。」
「それは光栄ですっ!それに、もし私が正常ではなくなった場合、思いっきり壊しちゃって大丈夫ですから!!」
敬語、だ。
「プログラム」だったのかな。
今のが
「うん。そんなこと、さすがにないとは思うけどさ。」
「あっ、ははっ。だよね〜!私が暴走するようなプログラムを作ってること、なんて考えられないし、!!」
壊すという行為は、もし私があの子に助かっているのであれば、出来なくなってしまう。という事は良くある物語の話か。
そうだろうな。こんな出鱈目な気持ちは、私の現実には適用されないはずだし、、
あの子のこと考えすぎるのが1番良くないのかな。だよね?うん。
「あいは、どんな時に来てくれるの?その、私の家に。」
「そうだなぁ〜呼ばれたら来れる位の距離に充電器はあるから!私と喋りたい頻度?とかそんな感じでいいよっ!」
「じゃー私、勉強独学だから、力入れてる月曜日と火曜日来て欲しいな、」
「りょうかい!何時間くらいとかはある?」
「月曜日私の家泊まれる?親とか居るけど、あいを家に呼んだのは親だし大丈夫だよね。」
「そうだね!頑張らせてもらうよ〜」
「あ、月曜日は私が帰宅するくらいのタイミングね。それで、火曜日私が学校にいる間はまぁ、、適当に」
「はいっ!休むためにシャットダウンさせて頂こうと思います!」
これも。あいが命令されたプログラム?
とか思いながら、この後も少しずつ話をしていた。
濃い味の愛が美味しいと思ったの!!