公開中
再会の約束
黛 「あの絵、なんか見たことある気がするんだよね。」
イ 「近づいてみる?」
タッタッタッ
叶 「誰かいるの?」
黛 「叶さん?!」
叶 「まゆゆにイブくん?どうやって入ったの?」
イ 「え?」
叶 「早く出てってよ!!」
ダッ
イ 「叶さんの、絵?」
黛 「もうこれしかない!!!」
ボウッ
叶 「あ、嫌だ…。」
パラパラッ
イ 「…。」
黛 「とりあえず、よかった。イブラヒム、怪我してない?」
イ 「うん。まゆ先輩のほうが怪我してるよ。」
黛 「あ、ほんとだ。」
イ 「ハンカチ使って。」
黛 「ありがと、って名前入ってるやつじゃん。まぁ。もう使っちゃったんだけど。」
イ 「とりあえず。カギ使って帰ろ。」
黛 「そうだね。」
イ 「あれ?クロノアの雑誌?」
黛 「憧れてたんだね。きっと。」
イ 「皆で、出られたら良かったのに…。」
黛 「…。」
黛 「これで、この部屋が空くはず。」
イ 「階段降りよう。」
黛 「そうだね。」
イ 「あれ、なんか見覚えがあるような。」
黛 「もどって、これたね。」
イ 「あとは、あの大きな絵のところ行こう。」
黛 「うん。」
???の世界
黛 「絵空事の世界。か。これにどうやって飛び込むの?」
チカチカっ
黛 「額縁が、これならっ!」
イ 「イブラヒムおいで!」
イ 「うん。」
加 「イブラヒムさん。」
イ 「え?」
加 「よかった。探したんですよ。さぁ、あちらに夢追さんもいます。帰りましょう」
黛 「イブラヒム、何してるの?早くおいで。」
加 「イブラヒムさん。知らない人について行ってはいけませんよ。」
黛 「ほら、手を引っ張ってあげるから。」
黛 「お願い手を掴んで。」
加 「お願いします、こちらに来てください。」
黛 「イブラヒム!」
加 「イブラヒムさん!!」
イ 「っっ、ごめんなさい社長!」
ガシッ
黛 「よしっ!!」
パァァァッ
イ 「あれ?なんでここいるんだっけ?」
イ 「社長のところ戻らないと。」
スタスタ
黛 「…」
イ 「この作品なんて言うの?」
黛 「ああ、これは精神の具現化だって。」
イ 「へー」
黛 「なんか、この絵を見てるとさ、切ない気分になるんだよね。」
黛 「って、急にこんな話してごめんね。イブラヒム。」
黛 「え、イブラヒムって誰?」
イ 「俺。」
黛 「いや、俺達初対面だよね。なんで名前呼んで…。」
黛 「もしかして、何処かであったりした?いやごめん。急にこんな事言われても困るよね。それじゃあね。」
黛 「って、ハンカチ?」
イ 「それ俺のハンカチかも。」
黛 「あ、ほんとだ。イブラヒムって名前が入れられてる。」
黛 「でも、なんで持って…。」
フラッシュバック
黛 「けが、したんだ。それで、ハンカチをイブラヒムが。」
黛 「そうだ、俺達変な美術館歩き回ってたんだ。」
黛 「イブラヒム、覚えてる?」
イ 「?ううん。」
黛 「ほら、叶さんにあったり、赤服に追いかけられたり、」
黛 「イブラヒム、ポケット触ってみて。」
イ 「いちご飴?…!!!」
黛 「思い出した?」
イ 「うん。」
黛 「あとさ、このハンカチ、洗って返してもいい?このまま返すのはあれだからさ。」
黛 「だから、また会おうね。イブラヒム。」
Ending 再開の約束
一応これで終了となります。
結構長編でしたが、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!!
もしかしたら、他のエンディングも描くかもしれないです