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絶望の中で…
教子先生「えー、なんとかが、なんとか…そしてこうなります…」
今は数学の時間だ。数学教師の教子先生は厳しいことで有名。しかし私はそんなの忘れてぽーっとしていた。転校生の雪希、そしてあの夢…気になることがたくさんなのだ。私が消しゴムクリクリしている…と、教子先生が声を上げた。しまった…!
教子先生「紫音さん!集中してますか!?全くもう…」
教子先生の口癖、「廊下に行きなさい」が聞ける…そんな時だった。
「うわああ!?」
「きゃああ!」
いきなり学校が激しく揺れたのだ。
輝夜「何!?地震!?」
雪希「いや!違う…見なさいっ!」
雪希さんは鋭く叫び窓の外を指差した。そこには…
紫音「は!?」
空に浮く黒髪の男子がいたのだ…その男子はバズーカを持っていた。そうか。バズーカで学校を壊そうと_!私の予感は当たった。彼はもう一発バズーカを放った。
ドンッ…。
学校は鈍い音を立て崩れて行く。
みんな「きゃああああ!」
私たちは学校と共に落ちていった_。
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輝夜「紫音ちゃん!」
私が輝夜の声に目を覚ますと、破片の上で横になっていた。片足と片腕は骨折してしまったようだ。動かない。輝夜も頭に包帯を巻いていた。
紫音「か、輝夜…これは…」
輝夜「変な奴が学校を壊したじゃない…。あ、先生!紫音、無事ですっ!」
担任の先生「よし、これで全員無事か…?」
「あ、穂積さんがいません!」
担任の先生「なに!?おい、穂積!」
先生がドラ声で叫ぶが、雪希は姿を表さない。
紫音「ま、まさか…」
その時だ。
バズーカ!
バズーカが私たちに放たれた。
「うわああ!逃げろうっ!」
「きゃあ!?」
みんな背を向け走って行く。
紫音「あ、あ…!」
私は足が動かず、前へ進めない。みんな、我を忘れ走って行く。
紫音「まっ、て!」
みんなは走り続ける。ダメだ…私は死を覚悟した。バズーカがぶつかる…その時だ。
ドダッ。キーン!
紫音「え?」
私の目の前に、髪を靡かせた少女がいた。そして…
「くっ…」
バズーカを持ち上げていたのだ。
男子「なっ…!?また、貴様か!?」
「ふんっ!」
彼女はバズーカを男子に投げた。
男子「ぐわっ!?」
男子はバズーカをまともにくらいボロボロになった。
「ふ、ふう…」
彼女が息ついたところへ少年的な声が響いた。
「やったね、ゆーき、こいつは処理しとくよ」
この声…私が夢で聞いた…。
ゆーき「…プユラァ…なんでいるの?素人名前よ?」
紫音「え…」
ゆーき?はなんと会話を交わしているのだ。
てか、素人って…ひどいよ。
プユラァ「何言ってるんだい?紫音ちゃんはね、とても価値あるんだよ?」
紫音「え?」
こいつ…私の名を知っている!?そして…価値…あるって…何、よ…!?