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夢の中の君
ゆたの指輪🦥💍
あれ、またよってきてくれた?
ありがとう😊
まぁ、見ておくれ
♢ 夢の中の君 ♢
「っ…?」
今日が始まる。何も変わらない今日が。一日が。
何も起きずにただただ時間が流れていく。
人生はこんなにも退屈なのか。
楽しくも無い。悲しくも無い。辛くも無い。何も感じない。何も感じられない。
今日もベットから起きずに少しだけ目を瞑る。
現実逃避、とでも言うのだろうか。
親に行ってくれと言われている学校にも、足を運ばない。どれだけ粘っても動かない俺を見て、もう親も諦めたようで今では何も言ってこなくなった。
学校は面倒臭い所だから。
なんて、これも自分から逃げているだけ。
本当は怖いんだ。辛いんだ。
自分だけ違う目を向けられることが。
だから、学校なんかに足を“運べるわけがない”んだ。
「…やっぱり夢、か…。」
毎日漏らすため息。
日々大きくなっている気がする。
きっと、それのせい…。
寝転がるのが退屈になったところで、ベットを飛び降り、一階の洗面所までゆっくりと降りる。
今日はどうしようか。
なんて考えてもいつもと一緒の日常だ。
今日は非日常的な事をしてみようか。
そんな事を考えながら少し生暖かい水で顔を洗う。
「…ぬる。」
当たり前の言葉を吐き、今日はもう一度寝ようと思う。
もう一度二階に上がりベットへダイブする。
もう、何も考えられなくなる。
さっき顔に当てた生暖かい水が冷えてスースーする。
そんな顔を温めるように布団に蹲る。
「つまんな…」
いつものことなのに何故か今日はいつもより切ない気がする。
それはきっと、今日見た“夢”が原因なんだと思う。
現実かのように冷たかったあの手。あれは何だったのだろう。本当に、現実だったのではないか。そうとしか思えない。俺が今日見た夢を、教えてあげる。
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「ここ、何処…」
俺が目を覚ました時にいた場所はいつもの汚れた狭くて息苦しいくらいの光が押し寄せてくる部屋ではなくて、広くて暗い、だけど少しだけ電球から明かりが灯されている、心地よい場所だった。
「俺、死んだのかな。」
誰かが殺したのか。俺のことを憎む誰かが。
短くてつまらない人生だった。
こんなにも簡単に終わるなんて。情けないな。
まぁ、よかったのかもしれない。
寝ている間に殺されたなら、
苦しまなくても済んだんだから。
「はぁ…。」
ため息を吐いて、また寝ようと寝転がろうとしたときだった。
ここまで!
またお楽しみにしててね???((圧