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僕は君が好きなんだ。#1
「莉衣っ!!あんたは莉羽たちの邪魔になるんだよっ!出ていけっ!」
「は、はいっ」
僕は莉衣。10歳。
僕は虐待されている。
「ママっ!莉衣くんは悪いことしてないっ!」
「そうだそうだ!俺も見てた!母ちゃんが悪いんだよっ!!」
「そうですよ!お母さん、落ち着いてください!莉衣はなにも悪いことはしていません!」
莉羽ちゃん、光兄ちゃん、流斗兄ちゃんが言う。
みんな、僕を庇ってくれている。
でも、僕は、この家から出ていく運命なんだ…。
「はあ?そんなこと言うなら、みんな出ていきなさい!」
「い、いやだっ!今真冬なのに、莉羽を追い出すの!?」
「じゃあ俺莉衣に着いてくよ」
「ぼ、僕は莉羽を見ておきますっ!」
「…はあ。莉衣…莉衣野郎が邪魔なだけなんだから。莉羽、光、流斗。あなたたちみたいな偉い子は、捨てられる必要なんてないのよ。」
「ママっ」
「どうしたの、莉羽?莉衣野郎から、何かされた?」
「ううん。莉羽、莉衣くんのこと好きなのっ!だから、そんなことしないでっ!」
「…はあ、めんどくさい子ね。じゃあ莉衣野郎についていけば?莉羽野郎。」
「もう、いいもんっ!ママなんか、大っ嫌い!ママ野郎!」
「り、莉羽ちゃんっ…だめっ!僕について、来ないでっ」
「は?莉衣酷くね?ついてくんな、って…。」
「光!だめです、そんなこと言ったら。莉衣は莉羽を守るために言ったんですよ。ですよね、莉衣?」
僕は頷くことしか出来なかった。
「莉衣、それ本当か?流斗の言いなりにでもなってんじゃないのか?」
「ち、ちがっ」
「はいは〜い。それはそうと、莉衣野郎と莉羽野郎。外に出ていきなさい〜!バイバイ〜!」
そうやって、僕と莉羽ちゃんは外に放り出された。
真冬の中で。
僕と莉羽ちゃんは、いつの間にか、深い眠りに付いていた。
ただ単に寝たのか、意識を失ったのかは想像にお任せします((怖いな
まあ次回分かります!