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魔法研究学校
「はぁ、また来たの」
ため息とともに、わたしは煙草を吸った。
「いいじゃんかぁ。というか、まだ煙草吸ってんの?いい加減やめた方が良いよ」
「煩いわね。この煙草は魔法で身体に害がないように作られてるの。アーモン大魔法使い様が作った煙草なのよ?」
「ふぅん。吸わせてよ、1本だけ」
「嫌だ!あんたは放ビームの専門でしょ?あんたにあげる資格はないわ。大人しく生活魔法を習得して、この煙草を作ることね。生活魔法とは健康魔法とも言うわ」
紅はつまらなそうに聞いていた。
魔法研究学校の寮に来てまで、押しかけてきた。ったく、面倒くさいやつ。
「あんたはねぇ、攻撃特化しすぎなのよ。もうちょっと防御魔法とか、支援魔法とか、回復とか覚えたら?あ、でも召喚魔法はやめときなさいよ。いい思い出が微塵もないから」
「あ?あたしだって、防御も覚えてるよ、バリアとか」
「だいいち、鏡から放射するのはやめた方がいいわ。鏡を没収されたら終わりだから。その点、わたしの魔法陣放射魔法は、攻撃か防御かの魔法陣を出現させるだけだからね。攻撃、防御、支援、回復、ありとあらゆる魔法が出せるのよ」
「へぇ」
「いまは薬の実験をしているの。持ち運べて、状態異常などを全て治すことができる薬」
そして紫と緑、ピンクの瓶を取り出す。2:1:5の割合で混ぜる。そこに岩石を投入して…
「まだやんのか」
「そうよ、何が悪い?」
「いや?じゃ、帰るね」
「いってら〜」
ようやく帰った。
これで魔法陣の研究も、薬の研究も捗る。
さっそく薬をいろんな割合で調合してみる。この紫の液体が入っている瓶を使うのは間違いない。これは回復キノコと快方エキスを調合した薬。いつも腐ったり、体力がそんなに回復していない、といった問題点があった。
大瓶の中に入っている緑の液体が入った瓶は、引き出しナシの果汁を煮詰めてジャムにしたもの。本来の能力を引き出すことができる優れものだ。
ピンクのは…気分と直感かな。
最後に防御の魔方陣を貼って…
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はぁ、ほんと、あいつは勉強熱心だな。
ミウェイの魔法は、あんまり豪快じゃない。普通で、平凡で、つまらない。
「あたしの方が面白いのになぁ」
いつも放ビーム魔法に否定的で、魔法陣魔法を進めてくる。
なんとかできないものか…
ミウェイのいる寮がだいぶ遠くなった。一発放射しようかとしたが、やめた。
早く、一緒に放ビーム魔法を極めたいのに___