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学級裁判 前編
奏「学級裁判が…始まる…」
--- 5分後 ---
奏「…………?」
--- 10分後 ---
奏「…あ、あれ…?」
冬弥「どういうことだ…何故モノクマは来ない…?」
愛莉「また止まってるとか…?」
絵名「どうする?少し待ってみる?それとも…」
モノクマ「それとも!?」
司「うわ…っ!い、いきなり来たな…!」
モノクマ「にょほほ…驚いてやんの〜」
類「どうしたんだい?10分も待たせて…」
モノクマ「え?ボクがオマエラを待たせてる?逆だよ。待たせてるのはそっちじゃん」
奏「え…?」
モノクマ「ボクは、オマエラが揃うのを待ってただけだよ。全員揃わないと始められないでしょ?」
穂波「どういうこと…?私たちはもう揃ってるけど…」
モノクマ「うぷぷ…揃ってないじゃん」
モノクマ「だけど10分も待ったんだし、もういいよね?来ないヤツは校則違反って事でOKだよね?」
モノクマ「そうと決まれば、さっそく処罰の手配を…」
?「ま、待って!ボクならいるよ!!」
奏「この声…っ!」
瑞希「あははっ!ギリギリセーフだよね?ボクならちゃんと来てるよ!」
奏「瑞希…!」
類「み、瑞希…生きてたのかい…!?」
みのり「いや!あれは幽霊だよ!そうに決まってる!」
雫「ゆ、幽霊じゃないと思うけれど…」
モノクマ「はいはい、そこから先は学級裁判でね!ほら、楽しみは後に取って置かないと!」
えむ「遅刻のペナルティーってないの…?」
瑞希「ちゃんと来たんだから、校則違反にはならないはず。そうでしょ?」
モノクマ「姑息だね…暁山さんはホントに姑息だよ…」
モノクマ「確かに、ペナルティーは無いけどさ…きっと後で後悔するはずだよ…」
モノクマ「いや、後悔させてやるよ…」
モノクマ「とにかく、さっさとエレベーターに乗りやがれ。ボクは一足先に行ってるからねっ!」
奏「み、瑞希…!生きてて…よかった…っ」
瑞希「あったりまえじゃん!ボクが死ぬわけないでしょ?」
類「よかった…本当に…」
みのり「「い、いや…幽霊なんだよ!瑞希ちゃんは…」
愛莉「私たち全員見えてるけど…?」
穂波「とりあえず裁判場に行きませんか…?モノクマが怒ると面倒ですし…」
冬弥「喜ぶのは後…だな」
奏「ね、ねぇ瑞希…」
瑞希「ん?」
奏「今まで何してたの…?」
奏「例の鍵を使って…どこかに行ってたんだよね…?」
瑞希「寄宿舎の2階だよ。そこで調べ物をしてて…」
奏「寄宿舎の2階…?」
瑞希「あそこにはモニターも監視カメラも無かったよ。お陰で、モノクマには気付かれずに居たけどさ…」
瑞希「でも、そのせいでボクもモノクマのアナウンスに気付く事が出来なかったんだよね〜」
瑞希「だから、こっちで死体が発見されてるなんて全く分からなかったよ…」
奏「知ったのは…いつ?」
瑞希「さっき調べ物が終わって、1階に戻った時だよ。そこで学級裁判が始まるってアナウンスを聞いたんだ」
瑞希「そこから、急いで現場を見て回ったよ。何も知らないまま学級裁判はまずいでしょ?」
奏「そうだったんだ…」
瑞希「うん…待たせてごめんね」
瑞希「だけど、瑞希が寄宿舎の2階に行ってたって事は、あの鍵は2階の鍵だったって事…?」
瑞希「正確に言えば違うかな?あれは…学園中全ての鍵を解除できる、モノクマの秘密道具だよ」
奏「え…?」
絵名「何してるの?早くしないとモノクマに怒られるよ?」
瑞希「…奏、詳しい事は…この学級裁判を乗り切った後にしよう…!」
瑞希「今はこの学級裁判に集中したいんだ!」
瑞希「おそらく、ここがボクにとっての難関だからさ…」
ボクにとって…?
みんなにとって…じゃないの…?
…どういうことなんだろう…
---
モノクマ「さてさて、ボクはこの時を待ってたんだよ。久しぶりに全員集まるこの時をね…」
モノクマ「もう余計な前置きや冗談はいらないよね」
モノクマ「さっさと始めようか!」
類「まずは、被害者の特定からだね」
類「正体不明の被害者…あれが誰なのかをハッキリさせるべきだ」
みのり「死んだのは瑞希ちゃんだよ…そうとしか考えられない!」
絵名「み、瑞希ならそこにいるじゃん!」
みのり「幽霊だって!絶対そうだよ!」
瑞希「…ボクは生きてるけど…?」
みのり「う…じゃ、じゃああの被害者は誰なの…?それをはっきりさせないと…」
えむ「最初からその話をしてるんだよー!」
愛莉「瑞希が生きてるってことは、あの被害者は…何者なのかしら…?」
司「何か知る方法はないのだろうか…」
えむ「死体の顔は燃えてて判断不可能だし…モノクマファイルにも載ってなかったよね?」
絵名「死体の身元が分からないとなると…」
奏「それは違うよ…!」
奏「いや、違わないけど…不思議なものを見つけたんだ」
雫「え、本当?」
奏「うん…ミク…初音ミクのプロフィール…」
奏「ミクは…ボーカロイド…超高校級の歌姫だったみたい…」
司「なっ…!?ミクって…やっぱりあのミクなのか!?」
穂波「は、はい…特徴もぴったりですし…」
奏「多分…あの死体はミクなんじゃないかな…」
冬弥「…いや、違うと思う…ミクはネイルをしているし、肩にタトゥーも入っている…あの死体には無かっただろう?」
奏「え…?」
愛莉「言われてみればそうね…」
みのり「そういえばその話って、瑞希ちゃんから奏ちゃんにしたんだよね…?」
瑞希「………」
絵名「つまり…瑞希の情報が間違ってたって事?」
えむ「じゃあミクちゃんって何者なの?」
類「ミクくんは、僕たちと同じ参加者だったんだよ」
雫「なら…黒幕って誰なのかしら…?」
司「やっぱり学園長なんじゃ…」
瑞希「ううん…!学園長は関係ないよ!」
愛莉「で、でも…初音ミクの情報も間違えてたのよ?それも本当かどうか…」
瑞希「…ボクの情報は間違ってないよ」
モノクマ「はいはい!今は学級裁判中ですよ!!クロを解き明かすのが先でしょ?」
モノクマ「さて、オマエラが混乱しないようにもう一度ハッキリ言っておくけど…」
モノクマ「学級裁判が起きるのは、学園の生徒達の間で殺人が起きた場合なんだからね!」
類「つまり、被害者も犯人も生徒の中の誰かという事だね?」
穂波「じゃあ…犯人はこの中にいるって事…?」
絵名「22人目の高校生がいるとか…!」
モノクマ「いいえ、参加者は全員で21人の高校生だけです」
冬弥「間違いなく、俺たちの中に犯人がいるんだな…」
みのり「だ、誰…?誰が犯人なの…!?」
類「でも、容疑者は絞られてるよね?」
司「む…?そうなのか?」
類「あぁ、宵崎さんなら…分かるだろう?」
奏「…それって、私と瑞希…だよね」
瑞希「どうしてそうなるの?
類「昨日の夜時間直後、僕は植物庭園に行ったんだよ…そこで確認してるのさ」
類「その場所に、死体はなかった事を…」
類「つまり、殺人が行われたのは…僕が植物庭園に行った以降という事になるね」
類「だけどその後、瑞希と宵崎さん以外は体育館に居たんだよ」
瑞希「な、なんで体育館…?」
類「僕達は、体育館でモノクマの解体作業に取り掛かっていてね…」
類「その間、僕達は警戒していたから単独行動は避けていたんだ」
類「つまり、僕達にはアリバイがあるということだよ」
瑞希「逆にボクと奏には無いから…だから容疑者は絞られてるんだね…」
類「そういうことさ」
このままじゃまずい…なんとかしないと…っ!
奏「あ、あのさ…!アリバイの件なんだけど…」
類「どうしたんだい?」
奏「反論…の前に、殺人が起きた時間帯をもう少し正確に割り出したいんだ」
奏「そうすれば…何か分かるかも…」
絵名「私は神代さんと一緒に、植物庭園に死体が無いのを確認してるよ」
絵名「あれは夜時間直後だから…夜10時くらいだったかな…」
絵名「つまり、殺人が起きたのは夜10時以降ね!」
奏「それで、死体を発見したのは9時だよね…?」
えむ「そうだね!9時くらいだったよ!」
冬弥「では、殺人が起きたと思われる時間帯は、夜10時から朝9時までの間と言う事だな」
奏「わたしは…昨日は夜時間前から寝てたから、夜10時以降のアリバイは無いけど…」
奏「朝は、9時より前にみんなと合流したよ」
みのり「食堂で私と会ったよね?あれが確か、7時半だったと思うよ!」
愛莉「じゃあ、宵崎さんにアリバイが無いのは夜10時から朝7時30分までの間ね」
アリバイがあることを証明できないなら…
逆に、わたしのアリバイが無い時間帯に犯行が起きていない事を…証明するしかない…!