しね。くる死んで。

--- おまえらはやくしね。 --- そう言った声はまだ幼かった。その声には希望も何もなく、ただ暗い声で、優しさの微塵もなかった。 --- なんできみたちはゆうこと聞けないのかな？ --- 男「俺にはまだ希望がある！未来がある！女房がいる！子供もいる！だから命だけはどうか！お願いだ！」 --- なんでわたしがきみのいうこときかなきゃいけないの？わたしいうこときみは聞かなかったのに。それにこどもにがまんはむりだよ？ --- そう少女は吐き捨てた後に、 ザクッ、という鈍い音が響いた。長い悲鳴とともに。まだ男は苦しんでもがき続けている。そんな男を少女は踏みつけた。反抗して少女に銃を向けたものもいたが、いずれ死ぬ運命にあった。 --- きんせつせんでじゅうは弱いよ --- そう吐き捨てその場にいる者すべてを屍にした。まだピクピクと痙攣し動く社会のゴミに向かって、 --- しね。できるだけ苦しんで。 --- 彼女の名はアイリス・コロシア。幼い頃に両親を殺され、いじめられ、挙句の果てには濡れ衣を着せられ少年院送りになった。 そこから一部の記憶を失い、意味もなく人を殺し続けている。彼女は「殺戮堕天使の操り人形」というコードネームを持つ。