公開中
演劇部の時間!
こんにちは、夜桜紫織です。投稿2回目です。すごく遅くなってしまいすみません。読み切り小説です。よろしくお願いします。
演劇部って、よく想像するのは、たくさんの人がいて、みんなでワイワイする感じ。だけど、私が所属する演劇部はちょっと違う。
私は、上山風華、高校2年生の女子だ。そして、私が所属するのは、ここまで読み進めればもうわかる通り、演劇部。3年生の先輩が引退してしまった夏休みの今、部員は3人だ。その3人というのも、後輩の1年生たちが、1人も入部しなかったから、全員同級生。私と、一ノ瀬結愛ちゃんと、川﨑夏希ちゃん。ゆうちゃん、なつきちゃんと呼んでいる。私たちは、元々は別の中学だったけど、高校に入って初めて知り合って、気が合ったから、すごく仲良くなれた。3人でやる演劇部の活動って、寂しそうに思われるかもしれないけど、意外と楽しい。雑談なんかも、気軽にできるし、気を使いすぎないから。部長は特に決めていない。今日も、楽しく頑張ろう!
ガチャ
「あ、ごめんね2人ともー。いつも準備が遅くて、私がいつも来るの遅くて〜。」
「いいよいいよ〜」
「だいじょーぶだよー」
ゆうちゃんも、なつきちゃんも、来るのが遅い私をちゃんと待っててくれるんだ。
そういう友達がいるのって、すごく嬉しいけど、私もなるべく早く来れるようにしなきゃなってつくづく思う。
「よっしゃ、みんな揃ったから、始めるよー」とゆうちゃん。
「「はーい」」
今日は、秋にある、文化祭のためのミーティングが主にやることだ。何をやるかを決めないといけないし、人数が足りない分のボランティアを集めるための放送もしなきゃいけないし、文化祭に向けてやらなければいけないことはたくさんある。でも、仲良い私たちだから、大変なことでも、楽しくやっていくことができる。
--- 部活終了後 ---
「今日も楽しかったし、色々やることが進んでよかったー」
「そうだね。文化祭って、大会以外では、一番大きなイベントだし、すごく楽しみ〜」
「がんばろっ」
これから、駅へ歩いて、電車に乗って帰る。
「そういやさ、今日もいつも通り、あの、余計に積極的に関わってくるいやな男子たちに会う気がして怖い…」
その男子たちというのは、同じ学校の同級生なのだが、妙にめんどくて、苦手。私たちみんな、それは同じ。
「あ、あいつらいるよ…」
「関わりたくないな…」
今日も会ってしまった。しかも、いつも通り話しかけられてしまう。なんで私たちに話しかけるのだろうかわからないけど。
「お、いつもおサボり茶番部女子たちじゃん」
「いつも茶番お疲れ様っす」
「ちなみに1年何人入ってきたんだっけ?」
こんなふうに、男子たちは、茶番部と、私たちのことをからかってきたり、1年生が0なことを知ってるのに、わざわざ聞いてきて、ほんとに不快。
「1年生、入らなかったって、いつも言ってるのに…」
「そりゃオツカレ」
「あと、茶番じゃなくて、演劇だし。」
「へぇ」
「いつも通りの会話しててもつまらないから、じゃあね」
「あいつらやっぱり、恥ずいんじゃね?」
「そうだと思うわww」
私たちが、歩いて行った後も、少し後ろで歩いている集団から、そんな声が聞こえてくる。
「あー最悪だね」
「風華ちゃん、ほんとにそうだよ〜」
「あんな人たち、害悪以外の何者でもない」
ゆうちゃん、なつきちゃんも、いつも不快に思ってる。ほんとに迷惑。
駅に着き、おしゃべりしながら、電車で過ごす。
そして、いつもの駅に着くと、そこから先は、少し違う方向に帰っていく。
「またねーまた明日〜」
「バイバーイ」
「バイバーイ」
こんなふうにして、私はいつも放課後を過ごす。全てのことが、すごく楽しい。こんな日常がいつまでも続いていきますようにっ。
読んでくださってありがとうございました。これからも頑張ります。初投稿の小説もまだ読んでない方は、ぜひ読んでください!