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最愛の人は転生した
お久しぶりです。
桜井 玲奈です。
片付けてたら出てきたノートにめちゃくちゃ小説書いてたので、
気が向いた時書いて投稿しますね。
昔の私は何を考えてたんだろう、と思います。
下手なんで期待はしないでください!
何でこうなっているのかも覚えていない…。
【最愛の人は転生した】
「ねえ、ちょっと聞いてよ。信じられないことが起きたんだけど」
放課後の教室。
夕方のオレンジ色の光が差し込む中、私は親友のハルカに駆け寄った。
私の心臓はバクバクと音を立てていた。
手に持っているのは、古びた一冊のノートだ。
「え、何? 急にそんな真面目な顔して。どうしたの?」
ハルカは椅子をくるりと回して私を見た。
彼女はいつも明るくて、
私が落ち込んでいる時は必ず笑わせてくれる最高の友達だ。
私たちは中学の頃からずっと一緒で、テストの点数で言い合ったり、
放課後にコンビニへアイスを食べに行ったりする、
当たり前の毎日を送ってきた。
「あのね……昨日、不思議な夢を見たの。でも、ただの夢じゃないっていうか……」
「夢? 怖い夢?」
「ううん、全然。すごくはっきりしてたんだよ。そこにいた人は、私のことをすごく知ってる人だったの。名前も、私の好きな食べ物も、私が隠してる秘密まで全部知ってる人で……」
私はノートを開き、震える指でページをめくった。
そこには昨日見た夢の内容を書き留めていた。
「その人が言ったんだ。『ずっと君のそばにいたよ』って。でも、その人の顔は……なんだかすごく懐かしい感じがしたの」
「それって、誰のこと?」
ハルカは不思議そうに首を傾げた。
私はノートを見つめたまま、言葉を続けた。
「わからないの。でもね、夢の中で彼(彼女)と話している時、ものすごく安心したんだ。まるでずっと一緒にいたような……そんな感覚」
その時だった。
教室のドアがガラリと開き、一人の生徒が入ってきた。
それは、転校生だと言われていた男子生徒だった。
彼は少し緊張したような顔で、クラスを見渡した。
「あ……」
私は思わず声を漏らした。
彼を見た瞬間、全身に電気が走ったような衝撃が走ったのだ。
髪の色も、目の形も、そして何よりもその雰囲気が
夢の中で見たあの人とそっくりだった。
彼は私の席の近くまで歩いてきて、立ち止まった。
「……あ、ごめんね。ここでいいかな?」
彼の声を聞いた瞬間、私は頭の中が真っ白になった。
この声だ。
夢の中で何度も聞いた、私を優しく呼ぶ声。
「えっ……」
「あ、ごめんなさい。緊張してて。僕は新しく転校してきた、カイトっていうんだ。よろしくね」
彼は少し照れくさそうに笑った。
その笑顔を見た瞬間、私の目から涙が溢れ出した。
ハルカが慌てて私の肩を抱いた。
「大丈夫? 泣かないでよ!」
「……違うの、ハルカ。この人……」
私は震える声で彼に問いかけた。
「ねえ、あなた……私のこと知ってる?」
カイト君は一瞬だけ驚いたような顔をしたが、すぐに穏やかな表情に戻った。
彼は少しだけ身を乗り出し、私だけに聞こえるような小さな声で言った。
「……ずっと、見てたよ。君のことが」
その瞬間、教室の空気が変わったように感じた。
私は彼の手をギュッと握りしめた。
彼の指先は温かくて、夢の中よりもずっとリアルだった。
「嘘……。本当に、あなたなの?」
「驚かせてごめんね。でも、どうしても君に会いたかったんだ」
彼は私の目を見つめて言った。
その瞳には、
深い愛情と、長い時間を耐え抜いてきたような切なさが宿っていた。
私はハルカに顔を向けた。
彼女は呆然としていたが、すぐに私の手を取り、彼の方を見た。
「……ねえ、これってどういうこと? 二人とも、何か知ってるの?」
私たちは顔を見合わせた。
過去のことなんて、普通の人にはわからないだろう。
でも、私とカイト君の間には、言葉以上の繋がりがあった。
数日後、放課後の公園で三人(二人と一人の転校生)は座っていた。
「だからさ、私はね……彼と一緒にいたの」
私がハルカに打ち明けた。
「中学の時、私の隣にいつもいてくれた人。でも、ある日突然いなくなっちゃった……って思ってた人なの」
ハルカは驚いて目を見開いた。
「えっ!? そんなことあったの? 私、全然知らなかった!」
「うん、私だけが覚えてたんだと思う。彼と一緒に過ごした時間が、すごく幸せだったから。でも、彼は突然いなくなっちゃった……それが原因で、私はずっと寂しかった」
カイト君は隣で静かに聞いていた。
彼は私の言葉が終わると、ゆっくりと口を開いた。
「ごめんね。急にいなくなって、困らせちゃったね」
「えっ……?」
私が聞き返すと、彼は少しだけ悲しそうに笑った。
「僕は死んじゃったんだ。でも、君をずっと愛してたから、また会える方法を探したの。転生っていうのは、難しい言葉だけど……私はもう一度、君の隣に行きたかったんだ」
ハルカは口を塞いで固まった。
「えっ、転生!? それってアニメみたいなことなの!?」
「そうだよ。信じられないかもしれないけど、これが真実なんだ」
カイト君は私の手を握り直した。
「今度はもう、いなくならないよ。ずっと一緒にいようね」
私は彼の胸に顔を埋めた。
涙が止まらなかった。
悲しくて、でもそれ以上に、再会できた喜びで胸がいっぱいになった。
「……約束だよ。絶対に離れないでね」
「当たり前だよ。君のそばにいるのが、僕の一番の幸せなんだから」
私たちは笑い合った。
過去の記憶は、今この瞬間の温もりへと変わっていく。
友達であるハルカも、最初は驚いていたけれど、
私たちの絆を見て最後には笑ってくれた。
「もう、二人とも変なこと言うんだから! でも……まあ、幸せならいいよ」
夕焼けに染まる公園で、私たちは新しい思い出を作った。
最愛の人は転生して、私の前に戻ってきた。
これからの毎日がどんなに不思議なことになっても、
私は彼と手をつないで歩いていこうと思った。