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『既読がつかない』
●端末画面の下からひとつずつ吹き出しを表示させるようにスクロールしていくと、よりチャット感がありホラー要素をお楽しみ頂けるかと思います。
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アプリ名:TalkRoom(チャットアプリ)
グループ名:仲良し4人組の雑談部屋
メンバー:アヤカ/タカヒロ/カズキ/ナナ/???(不明)
2025/06/07 22:01
__アヤカ__
<「ねえ、みんな、今日の放課後の写真、誰か保存してる?」
__カズキ__
<「俺あるよー。送ろっか?」
__タカヒロ__
<「あれ、でも俺らって5人で写ってたよな?誰が撮ったっけ?」
__ナナ__
<「それ私も思った……。だれも「撮るよ」って言ってなかったのに。」
__カズキ__
<「え?マジ?」
__カズキ__
<「……あれ、確かに全員写ってる。」
__アヤカ__
<「待って、カズキ、その写真ここに貼って」
__カズキ__
<「おけ。」
(画像が送信されました)
__ナナ__
<「……え、6人写ってない?後ろの窓際」
__タカヒロ__
<「誰?黒髪の女……?アヤカじゃないよな?」
__アヤカ__
<「ちょっとやめて、私あんなロングじゃないし。しかも白いワンピとか着てないし。」
__ナナ__
<「でもその子、笑ってる……。しかも目、真っ黒……」
__カズキ__
<「やば、削除するわ……。」
**カズキが退出しました**
__アヤカ__
<「ちょっと、何勝手に抜けてんの!?怖いって!」
__タカヒロ__
<「てか、このグループ、4人じゃなかった?誰か増えてない?」
__ナナ__
<「え……誰?最後の「名前なし」の人……」
「みーつけた」>
__アヤカ__
<「は?誰?勝手に入ってこないで」
__ナナ__
<「通報するよ。」
「もう遅いよ わたし、ずっとここにいたんだよ あなたたちが見てこなかっただけ」>
__タカヒロ__
<「なんなんだよ、やめろって」
「カズキ、消しちゃったね だから、罰を与えなきゃ」>
__ナナ__
<「カズキに何したの!?」
「次は――」>
**ナナが退出しました**
__アヤカ__
<「ナナ!?」
__タカヒロ__
<「やばい、これほんとにやばいって。」
「つぎ、どっちがいい?アヤカ?タカヒロ?順番は選ばせてあげる」>
__アヤカ__
<「お願い、やめて……!」
__タカヒロ__
<「アヤカ、電源切れ!」
__タカヒロ__
<「スマホ切れ!」
__タカヒロ__
<「早く!」
__アヤカ__
<「わ、わかった――」
**アヤカが退出しました**
「ひとり、のこったね。」>
__タカヒロ__
<「お前、なんなんだよ……!」
「わたしは、みんなの影 ずっと一緒にいたよ ――窓の外で ――ロッカーの隙間に ――写真の裏に」>
**タカヒロが退出しました**
**現在、グループにメンバーはいません**
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**📱あなたのスマホが振動しました。**
**「TalkRoom」から新しい招待があります:**
→『仲良し4人組の雑談部屋』に参加しますか?
ここまで読んでくださりありがとうございます。
はじめてのホラー小説を執筆させて頂きました。
吹き出しの付け方を学び、利用してみたいと考え作ったのがこの作品です。
ほとんどの方の生活の一部となっているスマホ。
そんなスマホのトークルームで起こる現代的なホラーにしてみました。
ホラーを書くのは初めてなので至らないところが多いと思いますが、少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです♡