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【過去】 両親にはずっと「完璧」を求められていた。 誰よりも優れて尊敬される存在であれ、と。 毎日毎日、習い事がない日はなかった。 塾、ピアノ、ダンス、体操、水泳、家庭教師。 詰め込み教育の被害者だった。 幼い頃の優には、それがおかしいことだとわからなかった。 そして、おかしいと思い始めたのは8歳になった日だった。 周りの子は遊びに行ったりしているけれど、 自分だけどこにも行ってないことに気づいた。 でも、逆らうことはできなかった。 親に褒められることが、優の原動力だったから。 そして、逆らっても自分の意見が通らないことが幼いながらもわかっていたから。 だから、ずっと完璧を演じた。 そうすれば、ずっと褒めてもらえる。愛してもらえる。 だから、ずっと頑張ってきた。なのに… 河崎瑠璃奈という、生まれながらの「完璧少女」が現れた。 私は、「完璧少女を‘演じている’人」だ。 私は瑠璃奈にすぐに追い越された。 私は、怒られるのが、愛されなくなるのが、一人になるのが…怖かった。 だから、どんな手を使ってでも瑠璃奈に「勝つ」ことだけを考えて動くようになった。 また、「愛される」ためだけに。
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