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藍に染まって
【注意点】
・ちょっと読みづらいかも……
・急に終わる
それでも良いという方はどうぞ
「努力って何だと思う?」
一面の星を見ながら、ある少女は言った。
僕は草原に腰を落とし、その質問に対し間を少し置き答える。
「……急にどうしたの?」
少女は間髪入れずに言う。
「私は努力が何だか分からなくてさ」
話が噛みあってない、何で急に努力について考えたのかを知りたいのに。
僕は自然と眉間にしわを寄せていることに気づき、慌てて顔を元に戻す。
「ハハ、ごめんね君はホントに努力人だから私とは違うなーって思ってさ」
それも噛みあってないような気がするが、まぁいい。
「あっまた顔が険しい!」
うるせぇ、お前の所為だ。
そう思いながら、何故か笑顔になっている少女を見つめる。
長いストレートの髪、ぱっちりした目、整った鼻、どことなく見たことがあるような気がする。
この人は一体――――――――――――――――――――
「……ん?」
いつもと変わらない天井、窓からさす朝日、明かりがつかなくなった照明に開けっ放しのドア……
あぁ、さっきのは
「夢かぁ……」
思わず気の抜けた声が出てしまった。
昨日は色々あって疲れていたからあんな夢を見たのだろう。
なんて言ったって文化祭の前日準備が長引いた挙句、あの日を思い出させることがあったのだから。
……今何時だろう、
僕は仰向けのまま自分の枕の隣を手探りで探し始めた。
その中で何か柔らかく冷たいものが手に当たった。
瞬間的に手を強く握りしめる。
家には僕一人で生き物も飼っていない。
そんな家にある柔らかく冷たいものなんてない……はず……
「一体何を握っているのかなっと……は?」
そこには三角の天冠を付け、白装束を着たロングの透けている少女だった。
「こんにちは!」
その瞬間僕は手を放し、覚醒のため両頬を思い切り叩く。
そして改めて透けている少女に目を移す。
「やっほー!」
これは、一体何だ?
窓は空いてない、玄関は締まっているはず、そして何故透けている?
「どうしたの?」
コイツは幽霊なのか……?
だとしたら何故こんな朝早くから出現するんだ?
色々な感情、考えが交差する中、幽霊?は変わらずで話しかけてくる。
「もしかして私の事覚えてない?」
見た感じはとてもかわいいのだが、幽霊?というインパクトが大きすぎて理解するのに時間がかかる。
そして何とか声を絞り出す。
「……まさか、優菜か?」
すると少女の霊は笑顔になり、手をパチパチさせながら頷く。
優菜は先ほどの夢に出てきた少女であり、僕が幼少期のころからの親友だ。
……一年前に死んだ、ね。
「何でこんなところに?」
僕は冷静に聞く、それに対し悩んだような表情を見せながら優菜は答えた。
「いやーなんか気づいたらここにいたんだ~」
「しかも死ぬ際の記憶が丸々無くて何でここに出現したのかもわからないんだ~」
彼女ののほほんとした声が小さい部屋にこだました気がした。
その声を最後に僕は眠気に襲われ、そのまま寝てしまった。
今日は文化祭なのに、寝てしまった。
学校に連絡とかも入れてないから絶対怒られる。
まぁいいか。
――今朝、K市の○○高校に通う、男子生徒の▲▽さんが遺体となって発見されました。
警察によりますと、刃物のようなもので首を切り死んだようですが現場には刃物のようなものが落ちておらず
誰かが侵入した形跡もないため、警察の捜査は難航しているようです。
▲▽さんは昨夜の少女殺人事件の犯人でもあり、一年前にあった事件の犯人と似ている手口のため同一犯の可能性も現在調べているようです。
――
少女の霊は言う。
「殺すことの努力ってさ」
「何でするの?」
その隣の少年の霊は答える。
「愛しているから」
終わり
もし感想があればください。
参考にさせていただきます。