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気象異変 前編☆
私の名前は|守原 汐里《もりはら しおり》
世界の「律」を管理している界律郷に住んでいる
ここの世界は外から存在がばれないように「結界」が張ってある
私はその「結界」を守っている、通称「結界守」の家系に生まれた|絵描き《イラストレーター》
異変を解決することが主な仕事。
でも、
「暑い.....」
思わず声が出るほど暑い
まだ5月なのに、だ
たまにほかの「世界」から混じってこういう風になる
新聞によると温暖化しているところから来ているらしい
本当にこの混じってくるのは迷惑
「汐里~.....ちょっと来くれないか?」
今こっちに来たのは|羅衣 こよみ《らい こよみ》
自己流の魔法使い.....っぽい奴だ
というか、なんなのだろう?
面倒くさいが暇なのでついていく
「見てや、この天気。猛暑なのに雪が降ってるんやで?!」
「エ?!」
本当だ、雪が降っている
他の「世界」から天気が混ざってなるかもしれないがこれはおかしい
普通は雨になるはずだ
もしかして、異変?
「こよみ?わかってるわよね?」
「もちろんや!」
「じゃあちょっと視てみるわ」
私の能力は「境界を視る程度の能力」
異変が起こると必ずできる特徴の一つは、境界のどこかが歪む
歪むといっても、ぐにゃぁとなるわけでもない
でも直感で歪んでるな、と分かる
「歪みは.....魔零森の中心部らへんよ!」
中心部を視ると私のカンセンサーが発令する
「行くか、私の箒に乗ってくれ」
「ありがとう、でも.....」
こよみは一応魔法使いなので箒は使える
だが、はっきり言うと.....
いや、お世辞にも上手いとは言えない
簡単に言うと、下手
「行くぞー!!」
命の危機を感じる.....
意外と今回は安全、?
そんな期待も裏切られ、
--- ピュイーーーン ---
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああ」
こよみの箒と私たちはぐるぐるぐるぐるぐるぐると回転しながら目的地まで高速で飛んでった
「ついたぞ!おーい、汐里」
う、うう.....
「あら、やっと来たのね。私は|天羽 紫雨《あもう しぐれ》。あなたたちを試しに来た」
「「試す?」」
「私はただの精霊と妖怪の混血よ。だから弱い、この私を倒してみなさい?」
普通はそんな組み合わせないけれど、今はそんなことどうでもいい!
「雲符『クラウドバリア』。これで周りに被害は出ないわ。では、始めましょう」
ふぅ、いくぞ
「断符『ソーシャルブレイカー』!」
この技は前からの攻撃を遮断する
なぜか応用でできるようになった
「じゃあうちも。録符『|記録魔法《メモリーマジック》』!昔の記録から攻撃を!」
紫雨はこよみの攻撃を華麗によける
「うふふ、弱いわね。じゃあ私もいこうかしら。雨符『アメノワザワイ』」
急に雨が降ってくる
「な、なんだこれ、触れると体が動かなくなるぞ!」
えっ?
「本当だ、」