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学級裁判 中編
モノクマ「覆面を殺したは誰でしょうねー?」
瑞希「黒幕だよ!それだけは間違いない…!」
絵名「でも…黒幕って、本当にこの学園の中にいるの?」
愛莉「別の場所にいるとか…」
奏「それは違うよ。黒幕は間違いなく、この学園の中にいる」
司「どうして断言できるんだ…?」
奏「情報処理室の奥に、モノクマを操作する為のパネルがあったんだ」
奏「黒幕は、あの操作パネルでモノクマを操っていたんだよ」
奏「だから間違いない。黒幕は、この学園の中にいる…」
類「間違いない……か…じゃあ、黒幕の正体はこの中の誰かって事かい?」
穂波「どうしてですか…?」
類「黒幕がこの学園の中に居るなら、その21人の誰かだとしか考えられないはずだ」
類「そして、今生き残ってるのは僕たちだけ…」
雫「ということは……」
冬弥「俺たちの中に…いるってことか…?」
みのり「わ、私じゃないよ…!!」
司「オレでもないぞ…!?」
えむ「あ、怪しいのは奏ちゃんだよ…!」
奏「え…私…!?」
えむ「だって…1人だけ処刑を免れてるし…」
モノクマ「しまった!ばれちゃった?」
奏「え、えぇ…!?」
奏「な、何言ってるの…!?」
瑞希「ちょ、落ち着いて!慌てたらだめだよ!」
奏「あ……そうだよね、ごめん…」
瑞希「黒幕の正体なんか、犯人を解き明かせばすぐに分かるって!」
類「たしかに、それもそうだね」
絵名「でもこれ以上何を話せば…」
瑞希「致命傷だよ!」
雫「え?でも致命傷は、後頭部の傷でしょう?」
奏「ううん…全身にあった数多くの傷…あれが致命傷だよ…!」
愛莉「…?でもファイルには数多くの傷は以前からあったものだって…」
奏「じゃあ…あの殺人自体が、ここ数日の物じゃ無かったら…?」
えむ「ほえ?」
奏「それなら、ここ数日のものでは無い傷が致命傷でもおかしくないはずだと思うけど…」
奏「私たちが植物庭園で死体を発見した時、あの死体は既に死後何日か経過してたんだよ」
司「む…だとすると、その前の夜の件はどうなるんだ?」
司「宵崎さんは、覆面の人に襲われたと言っていたよな」
司「じゃあ覆面の人が数日前に死んでいたなら、あの覆面は何者なんだ…?」
奏「あの時の覆面の正体は、黒幕だよ」
奏「死体と黒幕が同じ覆面だったせいで、同じ人と思い込んでいた…」
類「じゃあ聞くけれど、その殺人は僕達が閉じ込められる前から殺されたとかは無いのかい?」
モノクマ「それは大丈夫です!ちゃんとコロシアイ学園生活が始まってからです!」
みのり「じゃあ…私たちの知らないところで殺されたってことだね…」
絵名「しかも、殺されてから私たちに見つけられるまで、結構な時間があったんだよね?」
絵名「その間、死体はどこにあったの?」
奏「生物室だよ」
えむ「生物室って…5階の?」
奏「うん、あそこは死体安置所として使われていたんだ」
奏「根拠もあるよ。ビニールシートの事なんだけど…」
奏「ビニールシートの端に生物室のスタンプがあったんだよね」
奏「それに、生物室には同じようなビニールシートが山積みになってたし…」
みのり「じゃあ、あの死体は生物室から運ばれてきたんだね!」
瑞希「多分犯人は、生物室の死体を植物庭園に運ぶ時、あのビニールシートに包んで運んだんじゃないかな?」
瑞希「それで、そのままスプリンクラーをやり過ごして、例の白衣を着させたんだよ」
モノクマ「で、でも!そんなのってただの推測じゃん!!」
モノクマ「死体をビニールシートに包んで運んだなんて、その証拠はどこにあるのさっ!?」
瑞希「証拠は無いよ?だって、自分の推測を話しただけだし!」
瑞希「それなのに、君は随分ムキになってるんだね?」
瑞希「話が生物室になって、内心焦ってるんだよね?だって、あの生物室に正体を暴く鍵があるんだもんね?」
穂波「黒幕の正体を暴く鍵…?」
モノクマ「あー!あー!!あーーーー!聞こえない!聞こえないよー!」
瑞希「幼稚な妨害だね。無視して続けよう…」
奏「…黒幕の正体を暴く鍵………それって…もしかして…」
モノクマ「ところで宵崎さん!例の件についてはどう思う?」
奏「…例の件って…?」
モノクマ「うぷぷ…宵崎さんのお父さんだよ…」
奏「!?」
モノクマ「忘れてないよね!あのビデオメッセージの事をさ!」
モノクマ「あれって結局、無事だったんでしょうか?」
奏「な、なんで今…」
モノクマ「お父さんの身に…一体何があったのでしょーか!?」
奏「…っ…!いい加減にして!」
瑞希「奏!落ち着いて…!!モノクマは…惑わそうとしてるだけ…!」
奏「………う、ん…」
奏「……………」
奏「生物室の矛盾点は…ランプの数だよ」
モノクマ「っぐ…!」
モノクマ「な、なにが変なんだよ!なにがおかしいんだよ!」
瑞希「あそこの死体安置所…使われていたら青いランプが付くんだよね」
奏「でも……今回の死体も含めて9個だったんだ…これっておかしいよね…?」
冬弥「…どういうことだ…?」
奏「だって、本来なら10個付いてないとおかしいから…」
えむ「おかしい…?なんで?」
奏「犠牲になったみんなのことを思い出してみて…」
奏「1人目がまふゆ
2人目が咲希さん
3人目が東雲さん
4人目が小豆沢さん
5人目が草薙さん
6人目が白石さん
7人目が星乃さん
8人目が日野森さん
9人目が桐谷さん…」
奏「そして、10人目が今回の死体…」
司「全部で10人だな…」
奏「でも、保管されていた死体は9人分だけだった…」
絵名「し、死体が消えたってこと…?」
愛莉「分かったわ!黒幕が証拠隠滅の為に、死体を処分したのよ!」
奏「うーん…黒幕が処分するなら、自分に関係する死体を処分すると思う…覆面の人の死体は残ったままだったからね」
冬弥「じゃあ…誰の死体が消えたんだ…?」
瑞希「そもそも、消えたわけじゃないのかも…」
えむ「えっ?消えたわけじゃないなら…どうして死体の数が合ってないの?」
奏「…同じ人が2回殺された…とかは?」
雫「え?」
奏「既に殺された人をもう一度…殺されたとか…」
絵名「既に死んでる人をもう一度殺すって……どういうこと…?」
絵名「そんなことって…」
瑞希「有り得る事だよ?ううん、間違いなくあった…」
類「もう分かってるみたいだね?その2回殺された人が…」
瑞希「うん!致命傷に注目すれば、わかるはずだよ…!」
奏「…………」
奏「…咲希さん」
奏「咲希さんの致命傷って…似てるよね…」
愛莉「に、似てる…って…?」
奏「だって…咲希さんって、全身を沢山の槍で貫かれて殺されたんだよね…」
類「確かに、今回の致命傷は全身にある数多くの傷…咲希さんの致命傷は、全身を貫いた数多くの槍…」
穂波「に、似てるどころか…一致してる…!」
瑞希「そうなんだよ…2人の致命傷だけが一致してるんだよ!」
奏「それならつじつまも合うよね…?ここ数日のものじゃない傷が、死体の致命傷でも…」
えむ「嘘…咲希ちゃんの死体と同じなの…?」
奏「つまり…あの死体は咲希さんだったんだよ…」
穂波「そんな…そんなこと…」
司「じゃあ……黒幕って…やっぱり…」
奏「学園長のファイルに載ってた…超高校級の絶望…」
奏「初音ミク……」
モノクマ「……………」
モノクマ「…………………」
みのり「……な、なに?」
モノクマ「…………」
愛莉「逃げても無駄よ…っ!!」
モノクマ「………………」
モノクマ「…………」
瑞希「諦めなよ、ミク!もう終わりなんだよ!」
モノクマ「…………」
モノクマ「………終わり?」
モノクマ「うぷ…うぷぷぷぷ…」
モノクマ「違うよーー!まだ続くんだよー!」
モノクマ「クライマックスで終了…そんなふうに思っちゃった?」
奏「………っ!」