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【 3 】
「 お待ちしていました 。 Kさんですか ? 」
『 はい … えっと 、 この子達が治療したミュータントで … 』
「 なるほど 、 ありがとうございます 。 あとはこちらで預かりますね 」
『 よろしくお願いします 』
「 えっ 、 Kは来ないの ? 」
『 私は研究所の職員じゃないし … 民間の討伐者だから … 』
「 ……… そう … 」
… マフユ 、 寂しそう … ?
エナもミズキも 、 なんとも言えない顔をしている …
「 じゃあ 、 3人ともこちらへ __ 」
『 あっ 、 あのっ !! 』
「 ど 、 どうしました ? 」
『 その …… 今日だけ預かってもらっても … いい 、 ですか … ? 』
「 今日だけ … とは … ? 」
『 えと … この子たちは … 私が面倒を見ます 』
『 治療したのは私ですし 、 だから … 』
「 すみません 、 元ミュータントの者は 、 研究所で預からなければいけないんです 。 規則なので … 」
『 … っ 、 そう 、 ですか … すみません … 』
「 いえ 、 よくあることなので 、 それでは 」
「 K …… 」
『 エナ …… ごめんね 』
さすがに無理だったか …
たとえ人間に戻ったとしても 、 もう一度ミュータントになってしまう可能性がある 。
人間とミュータント … 元ミュータントを一緒に置いておくわけにはいかないのだろう 。
『 … またひとり … か 』
私はそのまま 、 自宅へと帰った 。
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「 だから ー 、 絶対いい子にするし ! 迷惑かけないから ー ! 」
「 そう言われましても … 」
さっきからずっと 、 ミズキと職員が言い合ってる 。
どうやら 、 洞窟に … というより 、 Kの元へ帰りたいのだそう 。
職員も困った様子で 、 ミズキの相手をしている 。
「 ミズキったら … そんなことしても意味ないのに … 」
「 … エナはどうなの 」
「 は ? 」
「 Kに会いたいって 、 思ってるの ? 」
「 それは …… 」
「 この職員は押しに弱そう 。 だから3人で意見をぶつければ 、 きっと勝てる 」
「 ええ ……… そんなことしていいの … ?? 怒られたり … 」
「 その時はその時 。 行くよ 」
「 あ 、 ちょっと … っ ! 」
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「 はあ … わかりましたよ 、 でも 、 上に許可を取らないとですから … 」
「 やった ー ! ありがとう研究員さん ! 」
「 ほら 、 言ったでしょ 」
「 完全にいじめだったけど …… まあいいか … 」
でも …… また … Kに会える ……
そう思うと 、 自然と笑みがこぼれる 。
もう一度 、 Kの曲が聴きたいな …
「 あれれ ー ? エナ 、 なんかにやにやしてない ー ? 」
「 し 、 してないしっ ! 気のせいでしょ … ! 」
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偉い人に詳細を話したところ 、 条件付きでなら認める 、 とのことだったらしい 。
その条件というのが 、
「 討伐者として 、 貢献すること … 」
「 そんなことでいいの ? 」
「 討伐者は大変危険な職業です 。 自分から好んで勤める人はなかなかいません 。」
「 ふ ー ん … 」
「 … ボクはやるよ 。 それでKに恩返しができるのなら … 」
「 ミズキ …… 」
「 私も …… Kを手伝いたい 」
「 …………… 」
「 シノノメさんはどうしますか ? 無理しなくても …… 」
「 わた 、 私も … ! 」
「 … わかりました 。 では手続きのほうを … 」
うへ ー 、 めんどくさ …
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「 次に 、 偽名を決めていただきます 」
「 偽名 ? なんで ? 」
「 わかりません 」
「 なんで !? 」
「 まあ 、 家族が狙われたり 、 本名がバレたらいろいろめんどくさいからですかね 、 多分 」
「 な 、 なるほど … 」
「 … なんでもいいの ? 」
「 はい 、 そこまで重要でもないですし 、 適当でいいですよ 」
「 … じゃあ 、 雪 」
「 はや … ! まって 、 どうしよ … 」
「 ん ー 、 じゃあボクはAmiaで ! 」
「 えっ 、 え ー っと 、 ん ー … 」
「 え 、 えななん ! でお願いします ! 」
「 わかりました 、 これで手続きは終わりです 。 お疲れ様でした 」
「 ふう … って 、 これからどうするの ? 」
「 とりあえずは 、 一晩ここに泊まっていただいて … 」
「 わかった 。 明日には帰れる ? 」
「 どんだけ帰りたいんですか … Kさんに連絡するので 、 迎えに来てくれると思いますよ 」
「 え 、 Kが …… ? 」
「 保護者がいたほうがいいでしょう 」
「 えやった ー ! うれし ー ! 」
な 、 なんかスピーディーに話が進んでるけど …
とりあえず 、 なんとかなったのかな
…… ここに泊まるのやだな 、 めっちゃ不気味だし