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プロローグ
飴愛 萌奈[Ame Mona]
拙い文章ですが、ぜひ最後まで御覧ください!
「酸素みたいだね。」
奈々香が言った、言葉。彼女が意味の分からないことを言うのは、いつものこと。だけれど、何故か心に引っかかった。
「どういうこと?」
僕が聞き返すのが久々だったからか、奈々香が少し目を瞠った。
「雅紀くんはね、私の酸素みたいだなって。」
「どんなところが?」
奈々香は少し苦笑してから、口を開いた。
「なんか今日は興味津々だね。」
その言葉に僕が答えないことを悟ったのか、そのまま言葉を続ける。
「雅紀くんといるとね、自然に息ができるんだ。深呼吸ができる。」
「他の人のところじゃできないの?」
少し嫌味っぽいか、と自己嫌悪。
「うーん。多分ね、できないな。なんでなんだろ。」
彼女は大して気にした風でもなく、少し考える素振りをする。
「酸素って、人間にとってなければならないものでしょ。奈々香にとって、そんなに僕が必要な存在?」
「うん。絶対必要。私、雅紀くんに依存してる。」
頷いて、力強く返事をされた。自分が必要とされている感じがして、優越感。
「なんか、依存とかって良くないってよく言うじゃん。でもさ、人間って絶対なにかに依存するものじゃん。」
「そうかな。」
彼女の持論に少し頭を傾げる。
「生きるために食べ物に依存するじゃん。生きるために空気に依存するじゃん。」
「それって、依存なの?」
「依存だよ。それがないと生きていけないってなってるんだからさ。」
「そうかな。」
「そうだよ。私は雅紀くんに依存してる。雅紀くんは酸素みたいだから、依存したって普通だよね。」
奈々香のセリフは明らかに無茶苦茶な理論だったけれど、僕は存在してもいいんだな、って思わせてくれた。
あぁ。あの時から、君は僕の酸素だったな。
不慣れな点が多いかと存じますが、何卒よろしくお願いします。
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