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流れ星ときみ。 2
シリーズものです。
ファンレターくれたかたありがとうございます。
ー最近声が、幻聴が聞こえてくる。
「私だけ?」
ただ呟いただけなのに返事が返ってくることだってあった。
「お前の願いのせいだろ」
夜も想像するほどに声が聞こえてきて眠れない。
クマもできているのに、いい加減黙ってほしいのに。
いつからこの声が聞こえ始めたのかもう覚えていない。
「お前の願いのせいだろ」って急に言われたって、覚えてないよ
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次の日、部屋を掃除していたら、黄色い短冊が出てきた。
そこには、「誰かに必要とされますように 寂しくありませんように」と書かれていた。
いつ書いたのか分からない。私が書いたのかも分からない。
クラスのみんなにも必要とされずに生きてきた。
生まれてから人一倍寂しさを味わってきた。
そこで何かの記憶がよみがえってきた。
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「千春また怒られてる~」
「千春赤点だってさ」
「千春っておかしくない?」
「自分から輪の中に入っていけばいいのにね」
「そうそう、自分で壁つくってるからさ、壊せないんだよ」
幼い頃からたくさん言われた悪口や陰口。
友だちや親友なんて呼べる人はいなかった。
家族だって、私のこと捨てたようなもんだった。
姉はいつも賢くて優しくて文句などない子だった。
自分が悪いのは分かっていた。
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「いい加減気がつけよ」
なんて声がしたけど、私には全く声の主が誰かなんて分からなかった――
毎回続きを想像して楽しめるようにしています。
前回と同じように想像したければこのまま閉じて大丈夫です。
続きみたければ…、ファンレターまってます。