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第一話 血に塗れた蛞蝓
Ifだからな!!
マルノ達は日銭を稼ぐ生活をしていた。
ちょっと貧乏だったが、それ以外は特に困ったことはなく、楽しい生活だった。
あの日までは…
ドンドン!
マ「はーい」
??「どうも、政府のものだが。」
マ「…?別に悪い事はしてないはずだけど?」
??「ここに獣人族の末裔がいると聞いたが?」
マ「!?」
??「あの様な人間の恥、今すぐ殺さなければ…」
ト「おい…マルノ、玄関先で何やってんだ?」
??「居たぞ!末裔だ!!」
ウイーンウイーン捕獲装置作動
ト(おい…あのロボット俺の3倍くらいデカいぞ…)
マ「辞めろよ!トスダはまだ何もしてねぇだろ!!」
??「反逆するかこのガキ!!やれロボット!」
バキィという音が鳴り、マルノが柱に叩きつけられる。
そのまま、埃でも捨てるかのようにマルノは窓の外に放り投げられた。
ラ「何やってんだ、テメェ。」
ラエーの不意打ちのパンチでロボットは倒れたが、まだ政府関係者がいる。
ラ「仲間のためなら僕は何だってできるよ。そこの薄汚いクソ野郎を殺すことだってね。」
??「辞めろ!私は政府の忠犬と呼ばれる偉い人なんだぞ!!貴様!殺しても良いと思ってんのか!!」
ラ「知るかボケナス。自分の地位のために人の命奪うようなやつが命失う覚悟してなくてどーすんだよ。」
??「助けてくれぇ!!」
ラ「だめ、殺す。じゃあね忠犬。」
グシャ
ラ「ツッ!?」
??「私も今のは危なかった…ロボットが復活しなければ死んでいたよ…死ぬよりひどい目にあわせてやる…さっきのガキも含めてな…」
ラ「……」
??「このド畜生が!お前の!せいで!この私が!死にかけたじゃないか!」
ラエーを執拗に蹴りつける政府関係者。
??「そこの獣人族…貴様のせいだぞ…」
ト「!?」
??「貴様がここに居たせいでこの二人は死にかけなんだ…貴様がいなければここまで怪我することはなかったんだ!!」
ト「……分かった。」
??「何がだ!!」
ト「僕はもうその2人に関わらない。そうしたらこの二人を痛めつける理由が無くなる。だから…離してくれ。」
??「…ああ。」
ト「ありがとう。」
そうしてトスダは森へと歩いていった…
森の中
ト「ごめん…二人共、守れなくて…三人でバカやることがなくなっちまって…グスッ」
一人で森の中で泣こうとも慰める友は居ない。
ト「ウッ…グスッ…寂しい…また一人だ…ズズッ…もう一人は嫌だ…ポロポロ…」
ひとしきり泣き終わった後…
ト「俺は…一人で生きてかなきゃ、周りに迷惑がかかっちまうんだ…」
そのとき!
**ブォン**
**`ザブシュ`**
ト「うぉあああッ!!痛えッ!」
????「片腕だけか…まぁいい。」
ト「…!?おい、嘘だろ!?」
トスダのその目に映った人は…
マルノみたいだった。
ト「マルノ…だよな…?」
wマ「ああ。」
ト「なんで俺の片腕を切り飛ばしたんだ…?」
wマ「命令されたからだ。殺せと。」
ト「俺たち、友だちだろ!?」
wマ「貴様なぞ、友では無い!!」
**`ドス`**
wマ「心臓が止まった…死んだか。」
ト(なんで…こんなことをするんだ…マルノ…)
続く