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奴隷天使#3
こんにちは!梨鈴です。
全然投稿できてなくてすみません(;一_一)
「ゲームの…選択画面―?」
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そう。それは、どこかで何回も見たゲームの選択画面。
しかも、選択画面が出ている間は時が止まっているのだ―
「おかしいなぁ、ここは現実世界じゃないの…?」
問いに答える人はだれもいない。
「ていっ」
ゲームの選択バーをぶん殴ってみても(?
ひび一つはいらない。
これは、何か選ばないとこのまま詰むのだろうか?
「とにかく―選択してみよう。」
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《質問》
▫ここはどこ?◀
▫奴隷天使を選んだあと、自分はどうなる?
▫キミは名前はないの?
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「一番最初に表示されている、『ここはどこ?』を選択しよう。」
軽く触れると、ゲームの選択バーは光の粒になって崩れた。
いや、実際には崩れたわけではないと思うけれど。
「わぁお。」
ほうけていると、
「何してるの?質問考えてないとか?」
さっき聞いた声が耳に入ってきた。
選択すると、|時間停止《ストップ》は終わるらしい。
「…ここはどこ?」
口から意思とは関係なく言葉が出た。
選択するとかってに言うらしい。
「うーん、それは言えないかな。いくら面接でも、奴隷天使には|決まり事《ルール》があるんだ。やぶるわけには行かない。」
「そう。」
どうやら教えてくれないらしい。他にはどんな質問をしようか?
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《質問》
▫キミは何ができる?◀
▫奴隷天使についてもっと詳しく
▫自己紹介はしてくれたけど、名前を聞いていないんだけど
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もう一回選択バーが出てきた。
「二回だからもうなんとなく慣れたな」
そう言って、なんとなくで『自己紹介はしてくれたけど、名前を聞いていないんだけど』
を選んでみた。
「…?」
なにか凄い不思議そうな顔をされている
「だから、君の名前―」
「天使には名前なんてないんだよ?常識だよね…?」
と、なんとも『キミあほ??』って顔をされてしまった。
どうやら天使に名前はないらしい―
「ないなら考えて。おねがい」
なぜかはわからない。けれど、どうしても聞きたいと思ってしまった。
なぜか、一番の天使が消えてしまうような、そんな気がした。
「―おねがい…」
「そんなに頼むなら―、僕の名前は《リアム》でいい。ボクらの世界の神語で一番って意味。」
困ったような顔をされたが、すんなり考えてくれた。
「わかった、リアムね」
「うん。まあ安直だけどいいよね―」
「…じゃあさ、キミの名前も教えてよ」
自分の名前―
わからない。自分の名前ってなんだっけ―?
「ごめん、なぜか思い出せないんだ」
謝ったのはいいが、流石に悪い。
どうしよう―
「なら、キミも考えれば?ボクみたいに。」
ないす、リアム!!
たしかに、考えればいい話だ。
名前…名前…
「自分の名前は―ルナでいいよ」
するりと出てきた名前。確か『月』という意味だった気がする。
きっと、リアムのきれいな金色と紅の瞳を見ていたからだろう。
そもそも女の子だったかどうかもわからないが、一人称は《私》にしたほうが良さそうだ。
「わかった、ルナ。よろしく」
「うん。」
終わり方中途半端&短い&つまんなくてすいません…