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❐扶助の聲❑
❐世神之聲❑ PROLOGUE___෴෴෴෴
事の発端は、《《自分の世界》》が用意されていないマルチバース世界へ粒子を纏って現れた一通の手紙だった。
愛も何もないようなハートのシールなんかで封もされていない一般的な白い封筒の中に気怠げに書き殴られた文字が走り書きとも錯覚させる汚さで綴られていた。
やはり、《《あれ》》は《《乱雑》》で《《無関心》》な《《酷い》》人間だ!
そう文句を垂れながら、嬉々として本文に目を通す。
さぞ、滑稽に映っていることだろうが、見ていない可能性もある。
しかし、それでも良かった。
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𝓗𝓮𝔂.
𝓗𝓪𝓿𝓮 𝔂𝓸𝓾 𝓰𝓻𝓸𝔀𝓷 𝔀𝓮𝓪𝓻𝔂 𝓸𝓯 𝓽𝓱𝓲𝓼 𝓪𝓻𝓽𝓲𝓯𝓲𝓬𝓲𝓪𝓵 𝔀𝓸𝓻𝓵𝓭 𝓸𝓯 𝔀𝓱𝓪𝓽-𝓲𝓯𝓼.
𝓘𝓯 𝔂𝓸𝓾 𝓱𝓪𝓿𝓮, 𝓘'𝓿𝓮 𝓯𝓸𝓾𝓷𝓭 𝓼𝓸𝓶𝓮𝓽𝓱𝓲𝓷𝓰 𝓻𝓪𝓽𝓱𝓮𝓻 𝓲𝓷𝓽𝓮𝓻𝓮𝓼𝓽𝓲𝓷𝓰 𝓪 𝓵𝓲𝓽𝓽𝓵𝓮 𝓯𝓾𝓻𝓽𝓱𝓮𝓻 𝓪𝓵𝓸𝓷𝓰.
𝓘 𝓭𝓸 𝓱𝓸𝓹𝓮 𝓲𝓽 𝓬𝓪𝓹𝓽𝓾𝓻𝓮𝓼 𝔂𝓸𝓾𝓻 𝓲𝓷𝓽𝓮𝓻𝓮𝓼𝓽.
𝓣𝓱𝓸𝓾𝓰𝓱, 𝓰𝓲𝓿𝓮𝓷 𝓱𝓸𝔀 𝓬𝓵𝓸𝓼𝓮 𝔂𝓸𝓾 𝓪𝓻𝓮 𝓽𝓸 𝓶𝓮, 𝓲𝓽'𝓼 𝓸𝓫𝓿𝓲𝓸𝓾𝓼 𝔂𝓸𝓾'𝓵𝓵 𝓫𝓮 𝓲𝓷𝓽𝓮𝓻𝓮𝓼𝓽𝓮𝓭.
𝓦𝓮𝓵𝓵, 𝓮𝓿𝓮𝓷 𝓲𝓯 𝔂𝓸𝓾 𝔀𝓮𝓻𝓮 𝓽𝓸 𝓭𝓮𝓿𝓲𝓪𝓽𝓮 𝓯𝓻𝓸𝓶 𝓽𝓱𝓪𝓽 𝓹𝓪𝓽𝓱, 𝓘 𝓬𝓪𝓷 𝓱𝓪𝓷𝓭𝓵𝓮 𝔂𝓸𝓾 𝓯𝓻𝓮𝓮𝓵𝔂 𝓪𝓷𝓭 𝓽𝓱𝓮𝓻𝓮'𝓼 𝓷𝓸 𝔀𝓪𝔂 𝓽𝓸 𝓮𝓼𝓬𝓪𝓹𝓮.
𝓨𝓸𝓾 𝓬𝓪𝓷'𝓽 𝓮𝓼𝓬𝓪𝓹𝓮.
𝓝𝓸 𝓶𝓪𝓽𝓽𝓮𝓻 𝓱𝓸𝔀 𝔂𝓸𝓾 𝓼𝓽𝓻𝓾𝓰𝓰𝓵𝓮, 𝔂𝓸𝓾 𝓬𝓪𝓷'𝓽 𝓮𝓼𝓬𝓪𝓹𝓮.
𝓔𝓿𝓮𝓷 𝓴𝓷𝓸𝔀𝓲𝓷𝓰 𝓽𝓱𝓮 𝓸𝓾𝓽𝓬𝓸𝓶𝓮, 𝔂𝓸𝓾 𝓬𝓪𝓷𝓷𝓸𝓽 𝓼𝓽𝓻𝓪𝔂 𝓯𝓻𝓸𝓶 𝓽𝓱𝓮 𝓹𝓪𝓽𝓱 𝔂𝓸𝓾 𝔀𝓮𝓻𝓮 𝓶𝓮𝓪𝓷𝓽 𝓽𝓸 𝔀𝓪𝓵𝓴 𝓯𝓻𝓸𝓶 𝓽𝓱𝓮 𝓼𝓽𝓪𝓻𝓽.
𝓘 𝔀𝓲𝓼𝓱 𝔂𝓸𝓾 𝓵𝓾𝓬𝓴, 𝓪𝓼 𝓶𝓾𝓬𝓱 𝓪𝓼 𝓘 𝓬𝓪𝓷.
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なんて悪趣味な話!《《あれ》》は勝手に英語を読めると思っているんだ!
それに、内容も酷く気怠さがひしひしと伝わってくる。
■■■■■は、やはり■■■■■■■■■■■■■!
数分考えて《《本当の自由行動》》は取れないのは明確であるから、引かれたレールから足を踏み外すことがないように走り出さなければならないだろう。
怒りに溢れるような、嬉しさが溢れるような気持ちで手紙に同封された写真を見る。
ドーナツのように丸い世界の欠けている部分の近くに魚状の深淵のように深い穴が建物に不自然にできている写真。
これが《《そういう設定》》の《《世界観》》でないかぎり、不自然に思うことはない。
どんなに作られた物語を振り返っても、この建物がある区画にこんな違和感のあるものが発生することはない。
それに欠けたドーナツにはこの穴のような深淵が広がっていて、《《捨てたもの》》が乱雑に放り込まれている。
ある者は一つの瓶に入れられて、大切なように放られるが、その瓶が割れた直後に瓶に入っていない《《捨てたもの》》のように深淵の更に深い深淵へ、底なし沼にでも浸かるように深く、深く沈んでいく。
過去に落ち損ねた日村の■の方を助けた時に瓶に同衾された一枚の紙に“磯■■夏”と描かれていた。
それが、誰であるかなど知る由もない。選ばれた身からすれば、どうだっていい。
そう結論づけてミミズが走ったような文字の手紙を懐へしまって足を出した。
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奇妙な音のする魚状の穴をまじまじと見た。
これが本だとするのなら、これは《《紙魚》》とでも言おうか。そう言える程に魚の影と酷似した形をしている。
ふとその穴へ手を入ると自分が自分ではなくなるような感覚に苛まれる。
そもそも、これを見て何をしろと言うのだろうか。
まさか、ここへ入る?…得体の知れないものに対し、そこまで慎重さの欠けた人物ではないはずだが、そうでないと断言できないのもまた末恐ろしい。
そういった恐怖を勘づかれたのか、はたまたそれすらも操作されていたのか不明ではあるが、穴へ深く覗きこんだ時に背中を蹴られたような強い衝撃が響き、前のめりに倒れるようになって更にはひどく不思議な感覚へ包まれた。
そのまま、まるで、自分自身が二人で一人であるかのように、分離したような感覚のまま沈むように落ちていった。
そして、目が醒めた時、生まれ変わって落ちたような感覚に苛まれた。
英文翻訳(本編) 引用:DeepL翻訳
やぁ。
君は仮に作られた、もしもの世界というものに飽きてはいないだろうか?
もし、飽きているのなら、少し進んだ先で面白いものを見つけたんだ。
君の興味が惹かれることを願うよ。
最も、君は私に非常に近い存在であるから、興味を示すことは明らかなのだけど。
まぁ、仮にそれから逸脱した行動をとったとしても、私は君を自由に扱えるし逃げるすべはない。
逃げられないんだ。
どう足掻いても、逃げられないんだよ。
結末を知っているとしても、君は最初から存在する道を踏み外すことはできない。
幸運を祈るよ、できるかぎりね。
(ルビを振ってたんですが、見づらかったのでやめました)
また、会話発生時に本作のみ、名前を記載することにします。
■ = 規制または、不都合な言動