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聖女じゃないと捨てられたので気ままに生きると決めました!〜でも、なんで毎回面倒ごとに巻き込まれるの……!?〜
Mako
頑張って書いていきます!よろしくお願いします!
私はその時寝ていた。
それはもう爆睡していて、いい夢を見てて。
「うへぇ……ふぅ、推し……尊い……ま、さかチケットあたる……なんて……」
……そんな寝言も言って。
だから。寝てたから気づかなかったのだ。
……異世界召喚の魔法陣が私の体の下に浮かんでいたことに。
「……この人が、聖女様?」
誰かの声が聞こえる。
「嘘だろ……なんてだらしない」
……失礼、な…………。
「おい……起きろ。聖女として恥ずかしくないのか」
ガクガクと揺らされ、やっと私は起き上がる。
「……ん〜……?どこここ……布団ない……寒い!!まだ真冬よ布団脱がすとか何考えてるの?!」
「ヒェッ?!な、なんの話!?」
「……ってあなた誰?」
ようやく我に帰る。
何ここ。そしてこの人達は誰?
……誘拐されたのかな?
いやそれにしても豪華な部屋ね。広い。私もこんな豪邸に住みたい。
……いかんいかん現実逃避が捗った。
「……状況を説明して」
そこにいた人達に説明を求める。
「……とりあえず、お着替えをさせて頂いてもよろしいですか?」
「え?」
……そういえば私、パジャマのままだった。
用意された服に着替え終わった。
「……この服、すごい色々ついてるんだけれど……高そう……」
装飾品の多さにビビる。
万が一汚したりしたら……怖い!!!!考えるのやめようっ……。
「着替え終わりました」
とそこにいた人に言うと、
「それでは詳しい説明を致します」と説明を始めてくれた。
説明によればどうやらこの世界は私の暮らしていた場所とは違う世界の様だ。
異世界召喚かぁ。漫画でよくあるやつ。
この世界には魔物がいて魔物を浄化するのが聖女。
魔物は手強いやつばかりで騎士でも倒すのキツいけどそれを一瞬で倒すのが聖女だ。
ごく稀に魔物を従えるテイマーとかいるらしいけど。
で、聖女は魔物を浄化する役割を持つが、浄化していくうちに聖女の力は薄れていくらしい。
聖女の力がないと魔物は増え続ける一方だから困ってて、『そうだ!別の世界から召喚しよう!』ってなったらしい。
……なんで別の国から召喚しよう!って発想になるかな?召喚した人間が聖女とは限らなくない?
って聞いたら「それは国の秘密ですので」と言われた。
「……で、私に聖女になれと?」
「はい。そうですね、そうじゃないと召喚した意味がないですから」
「……でも聖女の力ってどうやって使うの?」
「ああ、それは、こう、手を組んで『魔物よ消えろ』って考えたら光が舞ってぱぁぁあ〜って……」
「……へぇ?」
わからない。
「とりあえず、貴方には聖女の座について頂きます」
「え、直ぐ?!」
「はい」
「ええぇ……心の準備とか、させてくんないのね?」
「……急がないと国が滅亡します。魔物の数は既に2000を超えています。今は前の聖女様が残った力で頑張ってくれてはいますが」
「……ふぅん」
「では、外に出て力を使いましょう。大丈夫、すぐに感覚をつかめます」
私はそう促されて外へ出た。
「……『魔物よ、消えろ』」
ぱぁあああぁ…………。
「光った!成功か?」
「……いや」
「これ、光が舞っただけ……では?」
「ああ、そういえば急ぎすぎて鑑定して聖女か確かめてもらうのを忘れていた。鑑定士を呼べ」
……え、急ぎすぎてそんな大切なこと忘れてたの?
そんな、なんか……大丈夫?
「鑑定士をお呼びしました!」
「どうも、では、《鑑定》」
私の心臓の辺りが青く光る。
「……鑑定結果」
ごくん、と周りの人たちが唾を飲んだ。
「この人の能力は……『いつでもどこでも光を灯し明るくできる』力……でした」
…………なにそれ?
あ、でも地味に嬉しいかも。
夜ゴミ捨て行く時とか……便利ね。
「……この人、聖女じゃないですね……」
「……………ですね」
私がしょうもないこと考えてるうちに周囲から絶望の目を向けられはじめている気がする。
私に訴えられても…………貴方達が勝手に読んだんでしょう?
「聖女じゃない、なら捨てますか」
「ですね」
……………はい??
「では、捨てさせて頂きます『一般人様』」
「……は、ちょっと待って……ッ?」
「では」
抵抗する私の体の下に魔法陣が浮かんだ。
「何、をッ……!」
魔法陣が光る。
……それを1人だけ、呆然と見つめている人がいた。
それは、黒髪のー…………。
いかにも『俺様』って言いそうな外見(偏見)の、イケメンだった。
気づくと私は平原にいた。
「どこよここ!!!」
異世界召喚0日目。
……捨てられた。
はい。いかがでしたでしょうか。
主人公はだいふくさんから提案頂いた「ヒリ」です。上手く書けているかわかりませんが…、楽しく描きました。最後登場(?)したのはユムくんさんから提案頂いた第一王子です。これからもっと登場させる予定です、よろしくお願いします!