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鏡の花と未来⑩
生まれてすぐ、鏡花は神都へやってきた。幽霊や神が見える目を持ち誰とでも分け隔てなく接する慈愛に満ちた神で、『優神様』と呼ばれていた。人間界へ渡った鏡花は『幽神鏡花』と名乗り、神だった頃の記憶は無くしていたが楽しく生活していた。
未来も、鏡花と同じく生まれてすぐ神都へやってきた。「未来は誰にでも変えられる。」が口癖で、悩んでいる者達の相談に乗っているのをよく見かけた。人間界では『先野未来』と名乗り、鏡花と仲良く暮らしていた。そんな時、神都の前の長が死んだ。「鏡花と未来を取り戻せ。」という遺言を残して。人間界で二人を見た時、驚いた。当たり前のように幽霊を連れて生活する鏡花。自分の能力を上手く使い、周りとコミニュケーションを取る未来。この二人は人間界にいた方が幸せなんじゃないかと思った。でもそうはいかない。まずは未来の方を、神都へ呼び寄せた。慣れない場所でもテキパキと動く未来を見て、やはりコイツは神様なのだと思った。次に鏡花を呼び寄せ、鏡花も最初は戸惑っていたものの未来と同じく働き者だった。この二人はこのまま神都へ居ていいのだろうか。そんな考えが、ずーっと頭の中を支配していた。
*
「なんか、私らの過去の話がアンタの悩み語りになってんだけど。」
「うるさいな。ガチで悩んでたんだよ。」
「それより、放火の犯人誰なの?僕の予想、あの紫目の少年。」
「え、未来あいつに会ったの⁉︎」
あの洋装の美少年のことを話す二人。
「アイツ、僕が誰だかわかってるのって言ってた。その言葉の真意はわかんないけど、僕らに何か手を出すことは間違いない。」
「クソ野郎じゃん。」
「話聞いてたのか……」
「長、ごめん!私らちょっと行ってくる!」
鏡花と未来は席を立ち、天空エレベーターへ駆け出した。
とうとう十話ですね〜早い。ここ最近毎日投稿っぽいですね。イラストの研究もしてますが小説もちゃんとやってます。実は両足の親指巻き爪と爪周囲炎なっちゃって巻き爪直すためにテーピングとかコットンパッキング(意味は調べてみてください)とかし始めたんですけど痛いんですよ。指が。皮膚科で痛みに叫びそうになりつつ頑張りました。一週間ぐらい続けろとのことです。嫌ですね。次のお話ではあの少年が出てきます。今度は何をするんでしょうか…⁉︎