東方projectの二次創作を載せています。
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
咲夜と妖夢
※妖夢・咲夜キャラ崩壊大有り
「妖夢さん」
「あ…こんにちは」
突然、わたし・妖夢のところに、咲夜さんが来た。
わたしは幽々子さまの剣術指南役だ。咲夜さんは、吸血鬼、レミリア・スカーレットさんに仕えているメイドさん。
「疲れが溜まっているんじゃないですか?うちでお茶していきませんか。幽々子さんには連絡、取ってありますから」
「本当ですか。でも、幽々子さま…うーん…でも、幽々子さまがいいって言ってますしね。いいですか?」
「ええ」
咲夜さんの能力で、わたしは一瞬で紅魔館に向かった。
---
「咲夜、どうしたの?」
「妖夢さんと少し、お茶しようと思いまして」
「そうなのね。2階に空き部屋があるから、使って。フランの地下室でも借りる?」
「あ、大丈夫です」
高級そうな階段。白玉楼にも石造りの階段はあるけど、洋風でおしゃれだ。
「すぐに淹れるわ」
シュン!と紅茶があらわれた。クッキーもだ。
「ありがとうございます」
「いえいえ…」
サクッとしたクッキーをかじる。
レミリアさんとフランさん、パチュリーさん、小悪魔さん、美鈴さんのことを話してくれた。聞くだけで楽しかったし、能力でたっぷりと聞くことができた。
わたしは幽々子さまのこと、時々演奏しに来るプリズムリバー三姉妹のこと、幽々子さまの友人の八雲紫さんのことを話した。
「ふふ、妖夢さんと話している時間、とても楽しいわ」
「わたしもです」
「今夜は、泊まっていかない?」
「えっ…?」
泊まる?紅魔館に?
「いや、幽々子さまの…」
「大丈夫よ。ちゃんと、手配はしてあるわ」
「ふぁっ!?」
壁ドンされる。咲夜さんの笑顔がだんだん、ニヤリというものになる。
「ね、お願い。今日はあいにく、ダブルベッドしか空きがないのよ」
「っ…!?」
流石にお風呂は1人で入った。
咲夜さん、どうしたんだろう…新種の異変?
お風呂上がり、咲夜さんはふふっと笑ってた。その笑顔がちょっと怖い。
でも、何故かわたしの顔は熱くなる。ドキドキする。大人っぽい咲夜さんの顔が近い。いつの間にか強さがなくなっていた。
「さ、一緒に寝ましょう」
「うんっ…」
咲夜さんの顔が近い…すごく、ドキドキする…
「おやすみ」
「はい…」
すう、と案外はやく眠ってしまった。
「ふふ、その寝顔も可愛いわね。大丈夫。ずうっと時を止めて見てるから」
妹紅と慧音
※妹紅と慧音の百合
※キャラ崩壊・オリジナル設定アリ
永遠の命を持つ者___
八意永琳、蓬莱山輝夜、そして__
わたし・藤原妹紅である。
永琳が作った、永遠の命を持つことができる禁忌の薬『蓬莱の薬』。わたしたち3人は、この薬を飲み、不老不死の肉体を得た。
輝夜とは、今日も殺し合いをしている。だが、最近、わたしに良き理解車ができた。
上白沢慧音。寺子屋の教師だ。ワーハクタクと人間のハーフで、わたしのことを理解してくれている。
だが、獣人とは言え、いつか、彼女の寿命も尽きるだろう。
わたしはさみしく思いながら、慧音に会いに迷いの竹林を抜け、寺子屋へと向かった。
---
「あ…」
今日は、寺子屋はお休みだった。『慧音先生の事情があります』という立て札。
慧音に何があったのだろう___
「妹紅さん」
「影狼…。慧音は何処か知らないか?」
「慧音さん?それなら、迷いの竹林に行って、永遠亭へ行ったよ」
「そうか。ありがとう」
永遠亭?何があったのか。いや、単純にちょっと怪我しただけで、永遠亭へ治療しに行っているのかも知れない。
わたしは永遠亭へと向かった。
「あら、妹紅。どうしたの、永遠亭へ来て」
憎き輝夜が、|飄々《ひょうひょう》とした様子で話しかけてきた。上品で高級そうな、重たそうな着物。どれだけ大切にされてきたかがわかる。艷やかなロングの黒い髪。
わたしは白髪だし、こんな高そうな身なりはしていない。自分にないものばかりで、鬱陶しくなる。
「慧音。慧音が休んでるんだろう」
「慧音?ああ、あの獣人教師ね。あいにくだけど、永遠亭にはいないわ。少なくとも、わたしは見ていない」
---
永遠亭の裏へとまわる。薬品置き場になっているところだ。
「慧音ー?」
「妹紅っ…?」
微かに、わたしを呼ぶ慧音の声がした。そして、ゴクッとなにかを一気飲みする音も聞こえた。
バンッと戸を開ける。そこには、ひとつの空っぽの瓶が転がっていた。
「飲んで」
「わっ!?んっ…」
慧音に、強制的に何かを飲まされた。
「慧音っ、蓬莱の薬っ…!」
足元にある瓶のラベル。『⚠️絶対に飲むな⚠️』と書かれている。『蓬莱の薬』を示唆している。
わたしが瓶の中のものを飲み干すと、慧音はその瓶を落とした。ガラスにヒビが入る音がする。
「慧音、まさか…」
「ごめんね。これが妹紅の本心でしょ?これで、わたしも妹紅とずうっといられる。あの憎きお姫様に奪われない。これからはずうっと一緒にいましょう」
「おい、慧音っ!!」
『蓬莱の薬』を飲むこと。わたしがずうっと禁止してきたことだ。不老不死のつらさを、わたしは知っているから。
理解者に、飲んでほしくないのに。辛い思いをしてほしくないのに。
「辛くなんてないわ。さ、ずうっと一緒にいましょ」
足元に転がっているびんのラベルは___『惚れ薬』。
「うん」
大っ好きな慧音に、わたしは弾むように返事をした。