編集者:ゆず
主人公「蔵本 標」は、ある日図書室で本を読み漁っている時、栞の裏に一言メッセージを見つける。その日常の栞一枚一枚が、彼の卒業へ導いていく。
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目次
本の間の雑記帳
初めて誰の手も借りずに書きました。
案は貰いましたけど(チャッピーに)
文字数少ないな…
拙いですけど、100話書くつもりです。
暇潰しにしてもらえれば。
彼、|蔵本 標《くらもと しるべ》は暇をしていた。
頁を捲る音だけが響く。
放課後の図書室は静かだ。
司書は珍しく帰ってしまっていた。
本棚の周りを歩いていると、あるタイトルが目に入った。
「しょくざい」
つい、手に取ってしまった。
昨日までは無かったはずだ、貸し出しされて返ってきたのかな?
そう思いながらパラパラと本を開く。
**バサッ**
何かが落ちた。
しゃがんで拾い、ここでは読みにくいな…と思って座る。
拾ったものは、栞だった。
手作り感の溢れる、ピンクの厚紙。
ところどころにシールが貼られている。
裏返してみると、小さく文字が書いてあることに気づいた。丸い字で、変に飾らない一言。
「ごめんなさい。」
掠れていた。消しゴムで何度も消した跡。
シャー芯の食い込んだ小さな傷。
見てはいけないものをみてしまった気がして、栞を挟み直して閉じた。
その日は、お母さんが変に優しかった。