閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
^ ^
愛されたいな
その感情が芽生えたことに、自分でも驚いた
家族から信頼 先生からの期待 トモダチからの親愛
もう充分な筈なのに 欲求がしつこく私の頭に張り付く
そんな時にネットを始めた
初めてフォローされた日のことを覚えてる
こんな私を認めてくれた時の開放感
もっと私を求めてくれるホンモノのファン
限りなく"快楽"に近い安心感
『いつもありがとう』 『大好き』って言われた時の あの身体中がゾクゾクした感覚
いいねが私をつくってくれる
何を失っても壊れても此処があればどうでもいい
今日も沢山いいねありがとう
ボクは今日も可愛い女の子の写真を探して
加工をしてみんなに届けるよ
ボクは
私は
みんなのアイドルだからネ
※フィクション
SOS
「いい加減病みアピとかやめなよ」
気持ち悪いって
あぁ やっぱそうだよなぁ
気持ち悪い よなぁ
精一杯のSOSを求めただけなのに
病みアピだなんて言われるような世の中になってしまったのか
でも確かに 同情を買ってもこれといったことはない
『大丈夫だよ』 『君ならできる』
そんな薄っぺらい言葉しか返ってこない
自分でも何を求めているのかわからない
生きてる意味が欲しいのか、頑張る理由が欲しいのか
誰でもいい " 助けてほしい "
辛いんです 生きてるのが
怖いんです 呆れられるのが
嫌なんです 大人になるのが
しんどいんです 学校に行くのが
下手なんです 笑うのが
どうしたら 僕は 私は
SOSに気づいて 寄り添ってもらえるんですか
これは 僕にとって 私にとって
精一杯のSOS
あなたは気づけていますか
周りにそんな辛そうな人はいない
それはどうでしょう
案外 身近に居ると思いますよ
私だって
「私、透夜が好きなのっ!」
一緒だ
こんなことあるんだ 親友と好きな人が被るって
「. . . え〜、知らんかったわ〜笑. . . いつから?」
「えっとね、この前透夜がね!」
この前って、全然最近じゃん
私は 3年間片想いなのに
私のほうが 好きなのに
あー 最低だ 私
「. . そうなんだ !頑張ってね!」
「応援する!」
「ありがとぉ〜!!!」
この時から 自分の気持ちを殺し始めた
---
「. . . グスッ」
「大丈夫だよ。美優、一途に頑張ってたよ」
「. . でもっ、振られちゃ". . . 」
「. . . 」
なにも言えなかった
だって 私のほうが辛いもん
どれだけ 私を殺してきたと思っているの?
もう 嫌だ
自分を殺すのは
もう 我慢したくない
最低?クズ? 笑
どうだっていい
「あははっ!」
「. . え?」
笑って 泣いていた
「絶対、私のほうが好きだったわ!!」
あーあ もう 全部壊れちゃった
もういいや
どうにでもなれ
親友と好きな人が被ったことはありますか
親友
「はー部活終わったー」
「今日のメニューきつかったねーw」
「でも、結構タイム良くなったかも!」
「、まこ、速かったね」
「ありがとう!さやもスタートいい感じだったよ!」
「相変わらず、タイムはまぁまぁだけど笑」
「大丈夫だよ!一緒に速くなろ!」
一緒にって. . .
まこのほうが 私よりもずっと速いのに
まこと私は陸上競技部に所属している
まことは小学生からの親友で好きなものもほとんど一緒
でも 大きく違うところがある
まこは誰にでも優しくて明るくて 可愛くて みんなの人気者。
いつも楽しそうな集団の中にはまこがいて、ザ、青春 って感じの日々を送っている
それに比べて私は 大して頭もよくないしブスだし、何より人見知りをしてしまう
明るいまこは入部した途端、(何なら、仮入部期間から) 先輩たちと とても仲が良くなった
先輩たちは嬉しいことに私なんかにも優しく接してくれている
でも まこと一緒に歩いていて、先輩とすれ違う時、私たちに気づいた先輩の目線の先には 私じゃなくて いつもまこがいる
部活での成績の差も大きい
いいなぁ 速い人は
って思って自分も頑張ってみても 全然結果にならなくて
やっぱ 生まれながらの才能 的な?
神様は 全然私に味方してくれないんだよなー
そんなキラキラしてるまこに 時々 嫌悪感を抱いたり 嫉妬をすることがある
なんて性格もブスなんだ 私は。
でもこんな感情 ただの妬みで 、 ただ ただまこが羨ましくて 何をしても上手くいかない自分に腹が立って
自分の感情でさえ 分からなくなって
もうどうしたらいいのか 分からない
私なんかは 人と 関わらないほうがずっと良くて
もう 私は_
『それじゃあ!また明日ねっ!』
『ぇ、あ、うん またね』
『あ、そうだ、さや!』
『いつもありがとうっ!』
『 なにそれ 笑』
『日頃の感謝! それじゃね!』
ちょいなあ 私 。
そういうちょっとした一言で嬉しくなっちゃって
やっぱり 私の親友はまこしか居ないな
唯一無二の 大事な親友 。
私とは比にならないくらいタイプも実力も上だけど
私は親友が大好きだ。
結果になってもならなくても 努力する人は キラキラしてます 。
もちろん 貴方も