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目次
桜が散る丘、いつもの時間に、いつもの貴方と。#1桜の木
今日も美しい桜が舞っている。
今日は始業式。
あぁ、晴れてよかった。
あぁ、咲いてよかった。
あぁ…どうして私は…。
桜が散る綺麗な丘。
ただ、一つの桜の木が生えている、
ただ、少しの小さな丘。
それなのに、私には特別に感じてしまう。
桜の木。
それは私にとって特別なもの。
約束だから。
絶対に、忘れられない。
…始業式が始まってしまう。
もう、行かないと。
またくるね。
………返事が欲しかった。
なんて、言ったら怒るかしら。
私たちはずっと約束を忘れられないまま、
約束という呪いに縛り付けられたまま過ごすの?
あぁ、私‘たち’ではない。
‘私’。
怒らないでちょうだい。
貴方との思い出は忘れない。
貴方との約束は忘れない。
貴方は………。
「今はどこにいるの、この桜で眠っているのかしら?」
きっとそうよね。
いいえ、そうであって欲しいの。
私の懇願、私の願い。
貴方に押し付けるつもりはない、
あれは嘘だったのかしら?
……。またくるわね。